10.はじめましてと夏祭り�� ページ10
ピーヒョロロ、ピーヒョロロと祭囃子が鳴り響き
ガヤガヤと浴衣や甚平に身を包んだ人たちがごった返す
今日は地元ではなく学校の近くのすこし大きなお祭りに来ていた
高校に通う時みたいにトントンと一緒に電車に揺られて鬱君との待ち合わせへついた
まだ少し屋台たちからは遠いのに、目の前に人は溢れかえり、カランカランと鳴る下駄の音が心地よい
ut「あれー！？Aちゃん浴衣ちゃうのぉ！？…でも私服かわいいなぁ」
tn「1人浴衣やったら浮くやろが、どうせお前ら私服やろ」
写真撮ってええ？なんて聞きながら待ち合わせ場所に着いた鬱君には、みんなで撮りたいなと返す
そうして3人で話していると、後ろから見知らぬ声が聞こえてきた
「…え、めっちゃ可愛い子やん！ちょ、ちょっとシッマ！先行って！！」
「はぁ？シャオロンひよりすぎやろ…あ、俺あいつ見たことあるわ…」
「は！？なんで！？知り合いなん！？」
祭りの喧騒より近くなってくるその言い合いの方に振り返ると、鬱君が笑って、トントンは呆れたように微笑む
ut「こいつらがおんなじ高校で俺とトントンの友達やで、ほれ挨拶せんかい」
鬱君がちょいちょいと手を招くと、2人がそろそろと近づいてきた。見覚えがある金髪の子と、オーバーオールと豚のピンバッジが似合う茶髪の子だ
sha「は、はじめまして！俺はシャオロンやで！よろしくな！」
kn「コネシマや、よろしゅうな」
『はじめまして、私はAです、よろしくね』
会うんは初めてやけど祭り楽しもうなあ！なんて気を利かせてくれてはしゃぐシャオロン君の横で結構クールなコネシマ君はその言葉に頷いた
ut「あれ？他2人は？」
sha「どっちも用事あるってこおへんってさー、なあなあAちゃん！何から遊ぶ？」
『ブラブラしながら決めようか』
kn「まあ飯から見て行くやろ？」
『定番のたこ焼き、焼きそば、串焼き、焼きとうもろこし、イカ焼き、冷たいものも食べたいねえ』
わたしのその言葉に向かいのトントンがうんうん、と満足そうに首を縦に何回も振る
ut「そ、それ全部食べれるん…？」
sha「ようけ食べれてえらいなぁ！」
tn「せやろ〜？あ〜腹減った全部うまそうに見えるわ〜」
トントンは褒めとらんの！とプリプリとしてるシャオロン君を横目にトントンはあっちへこっちへ視線を忙しそうに行ったり来たりさせてる
『…もうすでに楽しいなぁ』
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仮想話(プロフ) - ぴくさん» ご指摘ありがとうございます、とても助かります！修正しましたm(_ _)m (2020年9月22日 17時) (
レス) id: 4dec9635f2 (このIDを非表示/違反報告)
ぴく(プロフ) - 27ぺージのzmさんの表記がzwになってます！ (2020年9月22日 16時) (レス) id: 0dfcf80db5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：仮想話 | 作成日時：2020年9月22日 0時
