36.委員会のお仕事 ページ36
学園祭があけると、私たち1年生はこの2学期から3年の1学期まで続く委員会の仕事をクラスで振り分けられる
『委員会ひとらんらん君も同じで安心したよ、よろしくね』
ht「うん、当番も一緒にする？」
『いいの？ぜひ、よろしくお願いします！』
希望した飼育委員会では、先月友達になってからちょこちょこ遊んだりお昼を一緒に食べるようになったひとらんらん君がペアになってくれた
os「この仕事は俺が説明するめぅ！」
ht「あ、マンちゃん」
『こんにちは、オスマン先輩』
os「こんにちはAちゃん、挨拶できてえらいなぁ〜」
少し背の高いオスマン先輩はめぅめぅと不思議な言葉を発しながら髪がとっちらからないように優しく頭をふわふわと撫でる
もはや私が飼育されているのかと不安になりつつも、私たちはオスマン先輩に連れられ説明をして貰うことになった
ht「Aさんは標準語だよね？関東出身だったりする？」
『うん、小学生になる頃にこっちに来たんだけど…中々抜けなくて』
離れた場所にある飼育小屋への道は少し遠く、必然的におしゃべりタイムが発生する
オスマン先輩はひとらんらん君のお尻を触り始めたけれど、彼は微動だにしていなかった…慣れてるのかな
ht「やっぱりそうなんだね、俺も関東出身でさ…高校入学に合わせてこっち引っ越してきたんだ」
os「今は一つ屋根の下で共に暮らしてるんよ？」
新婚さんみたいでしょ！と話すオスマン先輩を払いのけ、ひとらんらん君は必死に首を振って、一息つくと説明を続ける
ht「従兄弟なんだよ。俺の親がよく出張するからその度にオスマン家に預けられててさ、今年の春から海外に長期出張が決まって1人になるならって預かってくれてんの」
os「俺もひとらんも一人っ子やからさ、兄弟みたいな親友みたいな…とにかくお互いが大好きなんよ」
その言葉にひとらんらん君は声にならない声をあげ、顔を青ざめさせて優しく優しくオスマン先輩をひっぱたいた
ht「いや、そこまで恥ずかしく言わないでよ」
『いいですね、頼れる相手がいるのって…最高の相棒じゃないですか』
何気無く発した私の声にオスマン先輩はいつも閉じられていたエメラルドのような深い緑の瞳を覗かせるとキラキラと輝いていた
os「それいいなぁ！相棒やってひとらん〜！」
ht「大好きよりは、全然、そっちの方がかっこいいね」
『気に入って貰えるとなんか嬉しいです』
抱きつかれたひとらんらん君が満更でもなさそうにしてた事は秘密にしてあげよう
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仮想話(プロフ) - ぴくさん» ご指摘ありがとうございます、とても助かります！修正しましたm(_ _)m (2020年9月22日 17時) (
レス) id: 4dec9635f2 (このIDを非表示/違反報告)
ぴく(プロフ) - 27ぺージのzmさんの表記がzwになってます！ (2020年9月22日 16時) (レス) id: 0dfcf80db5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：仮想話 | 作成日時：2020年9月22日 0時
