34.帰宅 ページ34
トントンと駅前で分かれて、家までの道を帰る
登校はいつも一緒だけれど、帰りは一緒に遊ばない限り私に合わせなくていいよと断りを入れてある
ただ、最近は学園祭の準備や実施のおかげでトントンの帰りが遅いから、途中まででも一緒に帰れるのは嬉しかった
『…ただいま』
いつも通り鍵が閉まった扉を開け、玄関の電気をつける
玄関にはヒールが一足、バラバラの方向を向いて置かれていた為私の靴の横に整頓して並べる
台所にはつけ置きの食器が置かれていたから、考えることなくすぐにそれらを洗い、リビングからでて光の漏れる部屋へ向かう
母の部屋からは少し大きめの寝息が聞こえていた…きっと疲れて寝落ちしてしまったのだろうと、電気を消して、そっと扉から離れる
風呂に入ると同時に洗濯機を回し、出たら髪を乾かして、部屋干しにし乾燥機をかける
寝る準備をしたら2階の自室に入って布団へとダイブする、いっぱい動いて遊んだからか、寝てしまいそうだ
小さなあくびを一つしながら、大事にしているスマホを取り出してぽちぽちと文をうつ
『今日は体育祭で、友達がまたできて、毎日充実しすぎとるよ、冬休みは婆ちゃん家に行くん？…と』
数県離れた従兄弟に対してLIMEをとばす、寝る前に送って起きて確認するのがスマホを貰ってからの日課だ
そうだ、今日はみんなの写真も送ってみよう、大切な友達の写真を
『…話したいこと、いっぱいあるや』
スマホを持って、随分と増えたカメラロールを順番に見ていく、中学の時はスマホ持ち込み禁止だから、休日遊ぶときに撮ってもらってたんだっけ
そんな風にぼけっと夏休みあたりの写真を見返していると、LIMEから独特のメロディが流れる
『あれ？…トントンだ』
私は慌てて受信を押して耳に押し当てた
『もしもし？トントンどうしたの？』
tn［いや、最近忙しかったけん、ちょっとゆっくり話せたらええなぁおもて］
ちょっと待っててね、と聞こえにくい電話の為に通話可能のイヤホンをつけて持ってくる、これで母が起きることもないだろう
『母さんも寝てるし家事終わったし今からなら大丈夫だよ、電話で話すのってなんか久々だね』
tn［まあな、朝一緒に行っとっても電車では静かに勉強しとる真面目な子やからなあ］
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仮想話(プロフ) - ぴくさん» ご指摘ありがとうございます、とても助かります！修正しましたm(_ _)m (2020年9月22日 17時) (
レス) id: 4dec9635f2 (このIDを非表示/違反報告)
ぴく(プロフ) - 27ぺージのzmさんの表記がzwになってます！ (2020年9月22日 16時) (レス) id: 0dfcf80db5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：仮想話 | 作成日時：2020年9月22日 0時
