29.アイスの強さ ページ29
kn「おうおうおう！勝つんはわしら5組やぞ！」
sha「せやぞ〜？最下位は1年内でアイス奢りなぁ！」
更に割り込んできた料理人たちが和気藹々と場をごった返す、彼らは集まるともしかしなくても他よりも賑やかかもしれない
tn「お前ら5組は2年の応用科がおるやん、つまりグルさんら全く運動できねぇ連中っていうお荷物抱えとるやんか、はい雑魚乙」
kn「でもサッカー部、野球部、剣道部やぞ！俺ら1年の中では100%の運動部率や！」
ut「クラスと先輩の人数合わせて考えろや！俺らだけの対決ちゃうんやぞ！？」
ぎゃーぎゃーわーわーと自分が勝つ宣言の火蓋が落とされた我々の言い合い
それに対して、後ろからまた新たな声がかかった
「コネちゃんにシャオちゃん、ちゃんと先輩の準備手伝わないとダメだよ…って皆で集まってるんだね」
kn「おっ来たかひとらんらん！」
スッキリとした黒髪短髪に黒縁メガネになぜか赤のバッテンマスク、運動服の白色がよく似合う初めて見る人が現れた
sha「あ、Aちゃんまだ知らんのちゃう？ひとらん、夏休みバイトばっかだったし」
ut「あれ、そうなんけ？てかひとらん引っ越してきたんいつやった？」
rb「殆ど休みにはおったけん気づかんかったわ」
ガヤガヤと話し始める彼らを横目にその初めての人と2人蚊帳の外に残される。彼は少し困ったように肩を竦めてから、私の方へと向き話しはじめた
ht「…髪長いの綺麗だと思うよ、俺は5組のひとらんらん、こいつらの友達」
『…あ、1組のAです！…よろしくね』
ht「うん、よろしく」
いつもなら隣にいるトントンがいない、そして話した感じすごく大人っぽいひとらんらん君を横に、少しの間私たちは隣の喧騒をよそに静寂に包まれてしまった
ht「…準備一緒にする？」
『う、うん！お願いします！』
ht「ふふ、気抜いていいよ、俺も友達になりたかったから」
気を遣ってくれたひとらんらん君の荷物を半分こして持つと、そのマスクの下ではあるけれど、穏やかな笑顔が想像できる優しい声色で彼は確かに"友達になりたい"とそう言ってくれた
『それって…』
ht「あいつらから聞いてたからさ、そういう意味でこれからよろしくね」
『ほんと！？…うん…うん！よろしくね！』
イベント時には人間関係が発展する。そんなの迷信だと思っていたけれど、増えていく友達が私の空白だった時間を次々に埋めていってくれるのが、ほんとうに嬉しく思った
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仮想話(プロフ) - ぴくさん» ご指摘ありがとうございます、とても助かります！修正しましたm(_ _)m (2020年9月22日 17時) (
レス) id: 4dec9635f2 (このIDを非表示/違反報告)
ぴく(プロフ) - 27ぺージのzmさんの表記がzwになってます！ (2020年9月22日 16時) (レス) id: 0dfcf80db5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：仮想話 | 作成日時：2020年9月22日 0時
