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Aが起きるまで
照は本棚を眺めていた。
「たしか、ここに入ってはず」
この本棚には今まで
作ってきた曲の全てが
置いてあると、
Aは前に話していた。
言うならばAの歴史である。
気になったものを手に取って眺めては
戻すをくり返して時間を過ごす。
とうとう
照はダンボールのひとつに
手を伸ばした。
Aが照のことを書いた曲
エスポワールが入っていた
Aの気持ちの吐き溜めボックスだ。
その中を見ると
ぐっしゃぐしゃになった紙
ボイスレコーダー。
整理されていない叫びが入っていた。
照はじっくり全部を見てしまいたい
衝動を抑えてダンボールを戻した。
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作者名：プポプポ | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/list/homepupo/
作成日時：2020年4月8日 10時
