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「ねぇ、Aは阿部と同期だったんでしょ？」
Aを後ろから抱きしめるようにして
ソファでくつろいでいた照は
そう話を切り出した。
「そうだよ。
阿部ちゃんから聞いたの？」
Aはきょとんとしていた。
「うん、Aのこと
探してたんだってさ。
ねぇ、Aとして
阿部と話してみない？」
MEとしてではなく
宮野Aとして話す。
それは、
照が阿部には
事前に話していた計画だった。
「ちょっと話してみたいかも。」
そういうと思った。
照はAに優しく笑いかけ、
ケータイを取り出す。
「電話してみな。俺、席外すから。」
電話にしたのは
姿を見られていると
どうしてもMEとしてのスイッチが
入ってしまうかもしれないと
考えた結果だった。
「うん、分かった。
でも、ひーくんはここにいて。」
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作者名：プポプポ | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/list/homepupo/
作成日時：2020年4月8日 10時
