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「Aの今までを、聞かせて」
そう言って涼介はAを、
ご飯に誘った。
「ひーくんも一緒ならいいよ。」
Aは照の袖を掴んだままにしている。
涼介は照を見上げる。
そして、呆れたようにため息をつく。
「しょうがねーな。じゃ、それで。」
3人がタクシーで向かったのは
涼介が選んだ個室の小洒落た居酒屋。
Aは店員から隠れるように
照の影に座った。
僕バレたらまずいから、と
パーカーを羽織りフードを被る
徹底ぶりだ。
話の中心はAで
事件で大火傷をおったこと
退院したその足でアメリカに留学していたこと
向こうにいた間に
作曲と作詞を学んだこと
ジャニーズ事務所に再入所して
MEとして活動を始めたこと
そして、最近照に出会ったということ
Aは全部を涼介に話した。
途中、照も補足するように口を挟む。
楽しそうに話すAは
まるで13歳の少女で
時間が巻き戻ったように
涼介は感じていた。
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作者名：プポプポ | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/list/homepupo/
作成日時：2020年3月21日 18時
