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18 社長と専属ソングライター ページ18
梅雨入りしたころ、Aは
昔自分がいた病室に呼び出された。
十数年前と同じく
ごくごく普通とは言えない広さだが
殺風景な病室である。
しかし、あの時と立場は
逆になっていた。
「ジャニーさん、元気になるよね？」
記憶より細くなったジャニーさんの
手を握るAは
不安でいっぱいになっていた。
「私の人生ジャニーさんにあげたのに、、、
残された私はどうすればいいの？」
「Aに頼みがあるんだ。」
ジャニーさんはにっこりと笑い
Aの頭を撫でた。
「僕の曲を作ってよ。」
「大丈夫、Aはいつだって1人じゃないでしょ。僕がいなくなって大丈夫。」
「僕に人生くれるんでしょ？
だったら、Aは曲を書き続けてよ。
それが、Aの進む道だよ。」
大丈夫大丈夫、とジャニーさんは
くり返しくり返し言った。
「分かった、書く」
Aは気合いを入れ直して
立ち上がった。
「明日も来るね」
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作者名：プポプポ | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/list/homepupo/
作成日時：2020年3月21日 18時
