EXOの長男 7

激怒 5 ギョンスside ページ15

ｷﾞｮﾝｽ『痛っ！！』

ﾐﾝｿｸ「ギョンスヤ！？」




そう思った瞬間、鋭い痛みを感じた

とっさに、左手が痛みを訴えた右腕を押さえた




ｷﾞｮﾝｽ『…え？』




左手に生暖かいヌルッとした感触




ﾐﾝｿｸ「血！？」




左手が真っ赤になるほどの血

右腕がパックリと切り裂かれていた

あまりの出来事に頭が付いて行かない

何が起こった！？




「「「キャーー！！！」」」




考える間もなく、後ろから悲鳴が聞こえた

振り返ってみれば、男性がチャニョルにもたれ掛かっていた

刃物で切り裂かれたボクの腕

チャニョルにもたれ掛かる男性

イヤな予感が頭を横切った




ｷﾞｮﾝｽ『チャニョラッ！！』




ミンソギヒョンも同じ考えだったのか、走り出した




ﾐﾝｿｸ「チャニョラッ！！」




衝撃で後ろに倒れるチャニョルを、ジョンインとセフンで支え、ベッキョンとジョンデ、ジュンミョニヒョンが駆け寄る

ボクも右腕を押さえながら、ミンソギヒョンの後を追った




ｼﾞｭﾝﾐｮﾝ「チャニョラ！！大丈夫か！？」

ｷﾞｮﾝｽ『どこかケガは！？』




目を丸くして、顔を真っ青にするチャニョル

チャニョルの全身を見て触って確認するけど、ケガしたようすはなさそう…

良かった…




ﾁｬﾆｮﾙ「……ンが」

ﾍﾞｯｷｮﾝ「え？何！？」





震える唇のせいで、上手く喋れないチャニョル




ﾁｬﾆｮﾙ「Aヒョンが！！」

ｼﾞｮﾝﾃﾞ「Aヒョン！？」




Aヒョンがどうした！？と、メンバーの視線がAヒョンに向いた

そこには、チャニョルに向けられたナイフらしき刃物を握って止めていたAヒョンの姿があった…




「「A！！」」

「「「『Aヒョン！！』」」」

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