EXOの長男 1 (ページ38)

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回想1 セフンside ページ38

みんなも言っている通り、ボクが入所した時、Aヒョンはある意味で有名だった

でも、ボクとヒョンは相性がよかったんだろうね

周りの練習生達が何を言っててもボクには気にならなかった

むしろ、仲良くなりたいと思った

けど、なかなか話しかける勇気が出なくて…

だから、初めて勇気を出して話しかけた時、すごい達成感で満ち溢れた

そして、後悔した

もっと早く声かければよかったって

ヒョンはずっと不安だったんだと思う

そりゃそうだよね…

慣れない韓国で生活し始めて、韓国語もまだまだで

しかも、他の練習生達から理解できない言葉で色々言われて避けられて…

だから、ボクが話しかけた時、何か言われるんじゃないかと目の奥が震えていたんだ

ｾﾌﾝ『ボク、あなたと仲良くなりたいんです。
ウソじゃないです！本当です！！』

そう言うとキョトンとしていて、ゆっくり話したつもりだけど、聞き取れなかったかな？理解出来なかったかな？って、こっちが不安になった

でも、ヒョンはふわりと笑って、“ありがとう”ってカタコトで言ったんだ

ボクの見間違えかもしれないけど、その時のヒョンの目は薄らと潤んでいた

そんなヒョンを見て、そんなに不安な思いでいたんなら、もっと早く声かければよかったって思った

今でも、あの時のヒョンの笑顔は脳裏に焼き付いている

だから、ヒョンに頼りつつも、いざとなったらボクがヒョンを守るって心に誓ったんだ