EXOの長男 1 (ページ30)

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回想3 ギョンスside ページ30

ｷﾞｮﾝｽ『おはよう、ヒョン』

「おはよう、ギョンスヤ」

いつも早起きなAヒョン

候補生から一緒に暮らし始めて、デビューしてからもそのまま一緒に暮らし、早2年

その間でボクがヒョンよりも早く起きたのは、たったの2回

1度目は候補生時代に単純にアラームを設定し忘れた時

2度目はデビューして忙しさのあまり体調を崩した時だけだった

ｷﾞｮﾝｽ『何手伝えばいい？』

「じゃあ、洗濯機回して来てくれるか？」

初めの頃は、お決まりのように手伝わなくてもいいよ、と言うヒョンだったけど、それでも毎日のように手伝おうとするボクに諦めて色々と指示を出すようになった

朝起きて、風呂掃除をし、洗濯機を回している間に昨日の洗濯物をたたみ、朝食を作り、洗濯物を干す

その様はオンマそのものだ

以前、ヒョンに言ったことがある

ｷﾞｮﾝｽ『何もヒョンがやらなくても、自分達でやらせればいいのに』

ヒョンがやってくれるのをいい事に、本人達はヒョンに任せっきりで甘えている

それじゃあ、ヒョンが疲れるだけだし、メンバー達もダメになってしまう

「分かってはいるんだよ？
オレがメンバー達をダメにしてるのは」

ダメなヒョンだよな…なんて眉を下げるヒョン

でも、ヒョンが何もしなくなったら、メンバーは着ていた物をその辺に脱ぎ捨て、洗ってあるのかないのかも分からない服を身に付け、洗濯物は溜まる一方

食事はデリバリーか何かで適当に済ませて仕事に向かい、食べた物はそのまま放置

2日3日で宿舎はエラいことになるだろう

だから、一度家族会議を開いたんだ

ｷﾞｮﾝｽ『Aヒョンは、何でもかんでもやり過ぎ！
他のメンバーはAヒョンに頼り過ぎ！！
だから、Aヒョンはメンバーに極力自分の事は自分でやらせること！
みんなは、自分の事は自分でやること！いいね！？』

「「「「えー！！」」」」

ｷﾞｮﾝｽ『返事は“はい”以外受け付けないから』

ギロっと睨むと、みんな素直に“はい！”と返事をした

いや、させたか？www