EXOの長男 1 (ページ5)

今日:3 hit、昨日:5 hit、合計:299,005 hit

日本デビューページ5

2012年にEXOとしてデビューを果たし早3年

事務所の先輩達は、すでに日本デビューを果たし、オレ達の日本デビューはいつだろうと待ち焦がれていると、ついに2015年11月に日本デビューが決まった

それを聞かされた時、オレは誰よりも喜んだだろう

やっとオレの故郷である日本でデビューが出来る！

嬉しくないわけがない

でも、その反面、喜んでばかりもいられなかった

ﾐﾝｿｸ「まだ気にしてんの？」

みんなが寝静まった後、リビングのソファで珍しくホットミルクなんて飲んでたら、ミンソクがオレの隣に座った

『うん、まぁね…
そーゆーミンソガだってそうだろ？』

ﾐﾝｿｸ「まぁな…
アイツはお前を慕ってたし、お前もアイツを可愛がってたから仕方ないけど…」

ミンソクが言うアイツとは、少し前にEXOを脱退したタオのことだった

オレにとって、弟達はみんな可愛い

贔屓するわけじゃないけど、その中でもタオを一番可愛がっていたと思う

と言うのも、タオがオレの隣に来る時は、いつも決まってオレが苦しい時だった

タオがそれを分かっていたかどうか知らない

でも、タオに助けられていたのは確かだった

『後戻り出来ないとは分かってても、つい後悔しちゃうよな…』

メンバーとの話の上で脱退したタオ

タオも苦しんでいた

だから、誰も無理に引き止められなかった

オレが苦しんでいた時に助けてくれたタオ

でも、オレはタオを助けてあげられなかった

ﾐﾝｿｸ「一人で抱え込むなよ？」

『……』

ﾐﾝｿｸ「約束したろ？長男同士、隠すのは止めようって」

『…そうだな』

オレはEXOの長男として
ミンソクはEXO-Mの長男として
長男同士隠し事は止めようと誓った

クリス、ルハンに続くタオの脱退

EXO-Mは三人も減ってしまった

ミンソクだって思うことは山ほどあるだろう

だから、オレだけ抱え込むのはナシだ

ﾐﾝｿｸ「今は日本デビューを成功させることだけを考えよう…
アイツらはきっと見ててくれるから」

『そうだな』

アイツらは脱退した今もオレ達を応援してくれていると思う

だから、アイツらのためにも、オレ達を応援してくれるペンのためにも、湿気た面を見せられない

『日本デビュー、派手に飾るぞ！』

ﾐﾝｿｸ「当然だろ！」

長男会議は硬い拳をぶつけて終幕した

ああ、ホットミルクが冷めちゃった…

温め直そうかな…

ﾐﾝｿｸ「早く飲んで早く寝ろ」

『…はい』