薄紅色の少女が織り成す冒険物語【ONEPIECE】 (ページ20)

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二十話ページ20

でもよくよく考えれば実父(シャンクス)よりも過ごしてる時間、育て親(レイリー)さんの方が多いよね。あれ、父親交代する？？

「その小娘が俺に何の用だァ？」

『_______エルフ族についてなにか知っていることはございませんか、もしあれば享受して頂きたいのです。

私の母親であるジェシカは海賊王のクルーだったと聞いております。そして敵対していた貴方によく懐いてたことも、レイリーさんから既に聞いております。

些細なことでも構いません、なにか知っていることはありませんか』

ただでさえ、人間とエルフ族のハーフは情報が少なすぎる。長寿族であるエルフ族の血が入ってるなら私も長寿だろうけれど、人間の血が入ってるから分からないのである。

「お前っ、ジェシカの娘かよい…！？」

「…確かに、目の色はジェシカの色に似てるなァ。髪色は赤か…。」

「…おいおい、まさかお前の父親は、」

『言いません。私は生まれてこの方父親に会ったことがありませんでした。父親が私のことを知らないのか、知っていて会いに来なかったのかは知りません。なので、私は父親が誰かと聞かれても答えるつもりはありません。』

父親らしいことは何もされていないのに、突然俺はお前の父親だ！とか言われても普通に戸惑うだけだし、はい？ってなるし。

「…エルフ族のハーフは正直聞いたことがねェ。レイリーの所にいたんなら文献は読んでるんだろう？」

『はい。全て読みました。なので魔法も使えます。光魔法と水魔法。火と風はいま鍛錬中ですが。』

「そうかァ、悪いが俺もその文献以上のことは分からねェんだ。すまねェなァ、」

『そうですか…いえ、こちらこそ押しかけてしまいすみませんでした。そろそろお暇させていただきます。』

「待て。お前、俺の娘にならねェか？」

『…白ひげは娘は乗せないと聞いてます。それでも、私を乗せますか？私はまだ6歳の小娘ですよ？』

「お前はマルコが連れてきた客人だ。構わねェ。」

『…仲間になることはできませんが、娘として、そして客人として、お世話になります。』