薄紅色の少女が織り成す冒険物語【ONEPIECE】 (ページ17)

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十七話ページ17

『さあ、行きますか。ウォーターセブンに！！』

この1年間で鍛えた魔法。レイリーさんがもつ書物を読み漁って完成させた光魔法。そしてお母様が愛用していた水魔法。いま、私は火、風の魔法も扱えるように訓練している。火と風は下級魔法しかまだ使えないけど。

そしてその光、水、風、火などといった魔法に属さない“無属性魔法”というものがあって、その無属性魔法の1つである瞬間移動(テレポート)が使えるようになった。

なので、私はこの世界の地理について猛勉強をした。前世の記憶だけじゃ少し不安だったし、知っていて損は無いし。

思い浮かべたその場所に私はテレポート出来る。

『“テレポート”』

『…あれ？』

一瞬の浮遊感を感じ、目の前を見れば。アーチ状になったその看板には、ようこそセントポプラへ！の文字があった。

セントポプラって確かウォーターセブンと結ばれている町のひとつ。春の女王の町として知られていて、美しい街並みが自慢で、年中気候が穏やかなのが特徴的だったはず。

「おや、旅人さんかい？」

『ええ、そうなんです。』

「そうかいそうかい！なら気をつけな、ここにはかの有名な白ひげ海賊団が来ているからね」

おっとタイミングが良すぎるな。でも良かった、ウォーターセブンに行っていたら二度手間だったな。

『あら、そうなんですね。教えてくださってありがとうございます。白ひげ海賊団はどちらに？』

「反対の港さ！」

『ありがとうございます！』

声をかけてくれたおば様にお礼を言って、反対の港を目指す。

「きゃー！！！引ったくりよ！」

「へっ！！」

『光羅(ヴェイト) 拘束(ロック)！！』

光魔法で弓を作り、同時に光の輪っかを作ってそれを弓矢の代わりにして食い逃げ犯に放つ。

「うお！？なんじゃこりゃぁ！？」

『ひったくりはダメですよ、犯人さん』

「ああああ！ありがとうございます！！カバン返しなさいよ！！｣