薄紅色の少女が織り成す冒険物語【ONEPIECE】 (ページ16)

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十六話ページ16

それから1年間、私はレイリーさんの元で覇気の習得訓練やこの世界の常識について教わった。魔法ばかりに頼る訳にも行かないと体術も教わった。

そして新たにわかったことは今は原作開始時期よりも12年前ということが分かった。なぜわかったかと言えば、魚人島のリュウグウ王国にお姫様が生まれたらしい。それも2年前だ。

おそらくしらほし姫のこと。しらほし姫は2年後の原作で16歳。だったから、逆算すればいまは2年前の原作から12年前だ。

『ふむ…とりあえずロー、コラさんは救えるかな。』

麦わらの一味になる人達には一通り出会っておいた方が良さそうだ。あとは…白ひげ海賊団かな。あ、海軍にも顔効かせておこうかなぁ。悩みどころ。

「ライア」

『レイリーさん！』

レイリーさんのお陰で武装色、見聞色の覇気はもう完璧にマスターできた。レイリーさんは私にセンスがあったからだと言ってくれたけど、これ師匠が誰かにもよると思う。

それからなんと、私には覇王色の覇気まで使えた。流石はシャンクスの実の子って言ったところかな。

『レイリーさん、シャッキーさん、お世話になりました。』

「あら、もう行っちゃうの？寂しくなるわね」

「次はどこに行くんだい？」

『そうですね…白ひげ海賊団にでもご挨拶に伺おうかと。』

「ほぉ、白ひげにか。よし、少し待っていてくれ」

そう言って席を外したレイリーさんだったが、ものの数分後には帰ってきた。なにやら白い封筒を持って。

それを受け取れば裏面にはレイリーと達筆な筆記体で書かれていた。

「それを白ひげに渡しなさい。彼は昔からの戦友だ、悪いようにはしないだろう。」

『ありがとうございます、レイリーさん』

「白ひげ海賊団はウォーターセブンにいるみたいよ？」

『あら、そうなのですね。ありがとうございます、シャッキーさん。

1年間だけだったけど、2人のことはお母様の次に大好きだよ。ありがとう、パパ(レイリーさん)、ママ(シャッキーさん)！愛してる！

いってきまーす！！！』

我ながら恥ずかしいセリフだな、と思いつつ自然とこぼれた笑みを浮かべながらシャボンディ諸島を後にした。

(「…やられたな、シャッキー」)

(「ええ。あの子は…」)