転生したら警察官目指してたからのこのままなりまーす！【名探偵コナン】

CASE16 ページ16

「にしてもよぉ陣平ちゃん。車どうすんだ？」


「バレる前に直す。まずは道具類取りに行こうぜ」




ハギと寮へ戻ると、入口付近に見覚えのある携帯が落ちていた。不自然に開いた状態で。




「あ？あれルカのか？」


「え？あ、本当だ。珍しいね、あの子が落し物なん…て、陣平ちゃん！これなんかおかしくねえか？」




録音された画面のまま落ちていた携帯。



…なにかあったのか？



迷わず再生ボタンを押せば、思わず顔が顰めた。たぶんハギも同じだろ。




「俺、諸伏ちゃんたちに知らせてくる！！」


「ああ！！」



ハギが走り出したのと同時に女子寮は向かう。



「中本！！君長！！」


「松田くん！？ここ女子寮よ！？」


「んな事はあとだ！！ルカがあぶねえ！！第2相談室はどこだ！？」


「っ桜庭…！！！！こっち！！！麗子ちゃん！念の為教官呼んできて！！」


「ええ！！分かったわ！！」



君長に案内された第2相談室はずっと使われていない空き部屋らしく、掃除はしているが普段人が立入ることはないらしい。


聞き耳を立てればなにやら話している声は聞こえるものの、何を言っているのかは分からない。



「松田！」

「静かにしろ。ここにいるみてえだ」



その後、おっかねえ顔をしたゼロや班長。まじで人を殺しそうな諸伏がいた。ハギは真面目になってる。





『ッたすけて…！！！』



そんなとき、ルカの声が聞こえた。



はっ、おせえなぁ。





「誰も助けになんか来ないわよ！！あんたなんて…！！！！」









「はい、そこまでだよー。」

「女1人に寄ってたかって男二人使うとか…あんた終わってんな」

「しかも警察官志望、聞いて呆れるよ」

「早くその手離してくれる？」

「ルカ！！！大丈夫か！？」



携帯を構えていた桜庭、ルカを押さえ込んでいた男二人を捕まえ、諸伏と班長がルカに駆け寄る。君長と中本が駆け寄ったあと、ルカは限界だったのか意識を飛ばした。




「何事だ！！！桜庭！！中田！！井上！！いますぐ教官室へ来い！！！」



やってきた鬼塚教官と長嶋教官に3人は連れていかれ、ルカは医務室へ諸伏によって運ばれた。

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