Didn't 8 ページ9
＊
シャオロンさんは、私を連れてひたすらに走った。
きっと、クラスの注目を浴びてしまったことで話しづらくなってしまったのだろう。
東渡り廊下を渡ってすぐの空き教室に入ると、ようやくシャオロンさんは手を離した。そして、ゆっくりと振り向いた。少し疲労の色が伺える。
「ごめんな、いきなり走って...」
『い、いえ、むしろありがたかったです』
注目、浴びちゃってましたから。
眉を下げて謝るシャオロンさんにそう言って、にっと笑った。
ぼんっ。
そう効果音がつきそうなほど、勢いよくシャオロンさんの顔が真っ赤になった。赤面症かってくらいに赤くなったシャオロンさんに少し目を見開く。
...りんごみたい。女の子に免疫がないと見た(違う)。
「あ、あー。えっと、さっきのこと、なんやけど」
『...はい』
ごほん、とわざとらしく咳き込んで苦々しい顔で言った。きっと、さっき言おうとした用事の件だろう。
ようやくシャオロンさんと目が合った。
気のせいか背筋もピンと伸びている。
「...お、俺と、友達になってください！」
パチパチと目を瞬かせた。
なんだ、そんなことか。...逆になんで断らないといけないのだろう。
そう苦笑しながら返事をした。
『もちろん、いいですよ！』
みるみるうちにシャオロンさんの顔は明るくなって、輝かしいくらいの笑顔に変わって行った。
...やっぱり、子犬だ。
＊
告白かよ
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 253人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
たこやき。 サブ垢(プロフ) - サブ垢から失礼します。ですよね、可愛いですしね！ (2018年7月7日 9時) (
レス) id: a53a645abf (このIDを非表示/違反報告)
ヒナナ(プロフ) - 主ちゃん……好きやで、つむぎよりええわ (2018年7月6日 20時) (レス) id: ccf5a3db28 (このIDを非表示/違反報告)
@Akane.Per_1945:小説執筆中 - たこやき。さん» そうなんですか()←← (2018年6月26日 14時) (レス) id: 36a89c900f (このIDを非表示/違反報告)
たこやき。(プロフ) - @Akane.Per_1945:小説執筆中さん» 圧倒的人気でした... (2018年6月23日 18時) (レス) id: cf837c4d54 (このIDを非表示/違反報告)
@Akane.Per_1945:小説執筆中 - たこやき。さん» 1じゃないすか！やった() (2018年6月23日 17時) (レス) id: 36a89c900f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：たこやき。 x他1人 | 作成日時：2018年5月27日 12時
