【w.r.w.r.d】何もしてません【学パロ】 (ページ25)

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Didn't 24 ページ25

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「A、って奴だっけ」

「そうだ。伊吹 A。二年五組、つむぎと同じクラスだ」

「...ああ、シャオロンが一目ぼ」

「大先生！！」

「もがっ、」

グルッペンが話している最中も、好き勝手に動く馴染みたち。
シャオロンは顔を真っ赤にして何で知ってるん、と呟き、大先生は秘密、と怪しげな笑みを浮かべる。それを聞き逃さなかったオスマンはずいとシャオロンに近づき、問い詰める。

一方、時折眉毛をピクリと動かしながらに何か考え込むロボロとぺ神。その隣で静かに分厚い小説をめくるエーミール。うつらうつらと居眠りする兄さん。
要件は言ったとばかりに颯爽と出て行こうとするひとらん。
温度差がすごい、と静かにその光景を一望しながらトントンは口元を引きつらせた。

「まぁ、単刀直入に言おう」

「俺はつむぎに疑いを持っている」

ぴんと空気が張り詰め、ひゅっと誰かの喉がなった。
この部屋にいる誰もが、グルッペンを見た。集まる視線を満足げに受け取ると、また饒舌に話し出すグルッペン。

反応はそれぞれ、十人十色。顔をあからさまに歪める者もいれば、何かを察したように頷く者。
しかしそれは徐々に変わっていく。

「あくまでこれは俺の予測に過ぎない。が、俺はつむぎのことを疑っている。疑う理由は二つ、おそらくトントンは気づいているだろう？」

「まぁ...完全ではないけどな」

「ちょっと待てや！」

しかし、グルッペンの声をシッマが遮った。不愉快そうな声色に、予測していたようににやりと笑うグルッペン。それがシッマの癪に触ったようで、ますますシッマは声を荒げた。

「何なんや、さっきから！つむぎのこと、一番グルッペンが好いとったやん。何で今更、そんな手のひら返しすんねん！」

「シッマの言う通りや。つむぎが悪いことでもしとったって言うん？わけわからんわ」

ゾムがシッマの勢いに加わり、爆発寸前の空気へとなっていく。
しかし、グルッペンは落ち着き払った声でこう言うのだ。

「そんな焦らずとも証拠はある。じゃないと疑いをかけても証明できんからな。じゃあ、早速説明しようか」

＊