検索窓
今日:2 hit、昨日:21 hit、合計:296,880 hit

Also today 38 ページ41





「お願い、私を見てよ...」


だんだんとか細くなっていく声に涙声が追加された。
両手で顔を覆って、すすり泣いているのがわかる。ぎゅっと握った拳の中で、爪が皮膚に食い込んでいくのを感じた。
今度は苛立ちで頭が痛い。


『...ねぇ』


あの時のように冷静な俺の声が和室に響く。
パッと顔を上げた彼女は目を真っ赤に腫らし、ひどい顔。本当に好きならこんな場面でもきっと俺は彼女にキュンとするのだろう。でも、それがないってことはやっぱり俺は彼女を好いていない。


「何...?」

『俺、南さんのこと好きじゃない』


彼女の目が見開かれて、ポタリと涙がこぼれたのが見えた。
なんで。そう呟いたのが俺の耳にも届いた。


『だけどね、俺は一人のクラスメイトとしては南さんのことは好きだった。だって、当たり前のことをきちんとできて、勇気もあるから』

「...」


キュッと一文字に引き締められた唇が細かく震えている。
ズッと彼女が鼻を啜った。




『でも、君は知ってるだろうけど、よく俺はギャルっぽい女の子に絡まれてたからさ。元から女の子をそんなに好きじゃなくって彼女を作りたくなかったんだよ。あの時、あんな風な断り方をしたのはごめん。謝る』

『...南さんは根暗なんかじゃない。だから自信を持っていいと思う』




言い切った後、少しの恥ずかしさで顔が熱で暑いことに気づいた。
うわぁ、これもう黒歴史確定だ...。






投票の結果、2番が一票差で多かったのでそちらにしました。
1番も後々作りますので安心してください。

【w.r.w.r.d】何もしてません【学パロ】
http://uranai.nosv.org/u.php/novel/httpfinesu5/

Also today 39→←Also today 37



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (328 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
675人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

たこやき。 サブ垢(プロフ) - もくもく@さん» サブ垢から失礼します。ありがとうございます!つくります! (2018年6月18日 6時) (レス) id: 0653f7d638 (このIDを非表示/違反報告)
もくもく@(プロフ) - 日常編作って欲しいです! (2018年6月18日 1時) (レス) id: d0f7d2d606 (このIDを非表示/違反報告)
たこやき。(プロフ) - 過酸化水素水。さん» ありがとうございます!! (2018年6月17日 16時) (レス) id: cf837c4d54 (このIDを非表示/違反報告)
過酸化水素水。(プロフ) - たこやき。さん» はい! 今日か明日には仕上げますね! (2018年6月17日 16時) (レス) id: c62dc48e07 (このIDを非表示/違反報告)
たこやき。(プロフ) - 過酸化水素水。さん» おお、ありがたいです!お願いします! (2018年6月17日 16時) (レス) id: cf837c4d54 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:たこやき。 x他1人 | 作成日時:2018年5月1日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。