【w.r.w.r.d】赤字ニキは今日も気づかない。 (ページ32)

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Also today 30 ページ32

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『...リアルでのキャラと動画の中でのキャラが違うから、俺に引かれると思った？』

「俺はあんまり変わらんと思うけど」

「それな」

「はぁ！？ぜんっぜんちゃうで！？」

こんくらいちゃうわ！
そういって腕を広げて何かを示すゾムさん。...分かんねぇよ。
なんて言えるはずもないから苦笑でごまかす。

今はゲーム片手に雑談中。メンバーの方々とゲームができるとは、視聴者参加型のゲームに参加したくてもできなかった俺にはもう昇天しそうなくらい嬉しいこと。
んふふ、と気持ち悪い声を漏らしながらあたりをぐるりと見回した。

こうしてみるとなんだか村田がゾムさんとわかったと知ってから不自然な間が出来たというかなんというか...不思議な感覚だ。
こう、なんか敬語でないと落ち着いて話せない、みたいなそんな感覚。

『別に、俺は引かないですよ』

「嘘や、俺に敬語使ってるやん！あああ、絶対なんか気まずい関係になったわ...！」

『だって、お前があのゾムさんやろ？なんでタメ口なんてこと...』

高校からの仲やんか、と嘆くような声に大先生がくすくすと笑う。
それをゾムさんは目ざとく見つけ、思い切り睨みつけた。たちまち大先生はひっ、と縮こまってコネシマさんの後ろに隠れた。

「...何回も言うけど、お前が言ってなかったらバレへんかったんやからな」

「それはホンマすまんかったって...ああ待って殺さないでえええ！！」

『あ』

「はっはっは！大先生お前、情けないなぁ！」

なんとも悲しげな音楽と共に、大先生のアバターが画面の中で崩折れるように倒れて消えた。
...これが動画でいう【さすゾム】とか【味方最大の脅威】とかいうところなんだろうなぁと悲鳴を背景にしみじみと感じた。

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