【赤羽業】変人ストーカー彼女×毒舌不良赤髪

ポジティブ14 ページ16

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前半(学秀とのやり取り)で使い切った体力を取り戻すべくコンビニへ寄りアイスを頬張りながら旧校舎の森で小休憩。余裕のよっちゃんいかで遅刻だぜぃ！！今日こそはカルマ君と授業休み時間放課後問わずイチャイチャするぜぃ！！！と一限目の授業終了のチャイムに合わせ『皆おっはよー！！』と意気揚々とE組のドアを開けた。
　教室に足を踏み入れ、真っ先に見るのは私のだぁぁぁいすきなカルマ君…………え、なんか不機嫌じゃね？？？？

カルマ君がこんなにあからさまに不機嫌なのは初めてで、なにがあった？？？と頭上に疑問符を浮かべる。誰か何があったか教えて！！！って意味で教室内を見渡せば前原と目が合った。



『ねーーー、まえは「Aお前なんとかしてくれよ！！いや寧ろなにした？！？！」は？？？』



状況把握の為に前原に話し掛けたら遮られた上になんか疑われた何事オブザ・デッド。
　取り敢えず一旦カルマ君はいつから不機嫌なのかと聞けばなんでも登校して来た時点から底抜けに機嫌が悪いとの事。いやでも私今日はカルマ君の部屋にお邪魔してカルマ君の本日のカーディガンの匂いを嗅いだくらいだからなぁ……その時カルマ君寝てたしなぁ……。

ん゛ーーー？？？と幾ら頭を捻っても原因が全く判らない。思い当たる節もないって事は少なからず私が原因って訳ではない訳だ。

捻ってた首を戻せば莉桜ちゃんが「そういやさぁ」と口を開く。



「Aって浅野と付き合ってんの？」

『？！』



この女はいきなり何を言い出すんだ本当に待ってくれ困惑しすぎて声出なかったよ？？？私と？学秀が？付き合ってるぅ？？？

『待って莉桜ちゃんそれどこ情報？？』と聞けば「いやー、朝熱烈に抱き合ってたからさぁ？」ってケラケラ笑いながら「んで、どうなのよ？」と答えを催促して来る莉桜ちゃん。
これはノッた方が面白そうだと私の悪戯心が疼き態とらしく頬を赤らめ『じ、実は……』と口を開いた───瞬間。

　ガタタッと音を立てて倒れる椅子。それを気にした素ぶりもなく机に手をついて立ったカルマ君。ザワついてた教室が一瞬で静まり返った。



「うるさい」



怒を含んだテノール声が室内に静かに響き、カルマ君はそれだけ口にして教室から出て行く。
それを見た半数以上があーー……ってなにかを察し、「ごめん、余計な事言ったわ」って莉桜ちゃんには謝られ「A、頑張れ」と前原に至ってはなんでか応援して来た。

……いや、なにを？？？




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