That makes him envious. <Ryo Nishikido> (ページ2)

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帰ってきたら亮が素っ気ない。
いつもだったらおかえりと可愛らしい笑顔で言ってくれるのにさ。
「何勝手に章ちゃんと飯行ってんの」
いつもだったら料理している時には後ろから抱きついてきて、「はよ構って」なんて言ってくれるのにさ、まぁそんなこともないし。

安田くんとランチに行ったとしても、
相談聞いてもらっただけって亮はちゃんと分かっているけど、やっぱり連絡も無く他の男とどこかに行くのは嫌らしい。そりゃ逆の立場から考えたら嫌だけどさ。

晩御飯も全く話さずに食べちゃうし、
いかにもヤキモチやいてますって顔。
まぁその顔がとてつもなく可愛いんだけどさ。
女子顔負けだよなと自分の顔を恨むんだけどね。

もちろん亮をここまで不安にさせているのは申し訳ない。こんなに心配してくれる彼氏がいるっていうのに、別の男と過ごしている自分が本当に悪いやつだって思える。

私だってそっとしておいて欲しいときもあるし、
ちょうど良いや。
明日も色々予定があるから、さっさとお風呂入ってねよっかなーと準備に行こうとするもソファに座っている亮に手首を掴まれ、隣に座らされる。

「今日俺になんか言うことない？」
『別にないけど』
「章ちゃんと飯行くなんて俺聞いてない」
「言ってないからね。
そりゃ悪いことだろうけど」
『じゃあなんで』

理由を言えば怒られるだろうけど、
今何を言っても意味がない気がする。
亮の眉間にシワがよる。
そりゃ亮にとって例え安田くんであっても浮気と認識してもおかしくない。