戦場に舞う儚い桜

カラクリは臭いと音が全く違う ページ32

カラクリに気付いてから、丸太を５本ほど乗り越え、壁から飛んでくるクナイを避けたり、急に床が抜けて落ちたり色々あって、何とか着いた安全そうな部屋。そこには領主がドカッと偉そうにふんぞり返っていた。

楽｢そう言えば猫はどうしたアルか？｣

領｢猫ならもう帰ってるさ。｣

確かにそこには万事屋で見つけた猫がいる。少し可笑しいのが、Aの様子。

銀(さっきからコイツ変に眉間に皺が寄ってやがる···。)

これに気づいたのは銀時のみ。Aには昔っから何かを怪しんだり、見抜いたりする時に首を軽く傾げて眉間に皺を寄せる癖がある。そして妙な殺気を放つので夜兎と言う事も踏まえると中々怖い。本人は無意識らしいが。

A(···コイツ···違う音と臭いがする。)

そして、耳と鼻がイカれてるくらい利くのもA。

新｢···Aさん？どうかしました？｣

Aの殺気もどんどんと膨れ上がった所で、やっと新八も気づく。
するとAはサッと剣を抜くとその領主に近付いて、首の横に置いた。

万事屋｢？！？！？！｣

楽｢なななななにやってるアルか？！｣

新｢ちょちょちょAさんんんんん？！｣

銀｢何やってんだテメェ！これじゃ、俺達、もうk···仕事じゃ無くなるだろ？！｣

新｢銀さん今、儲けって言いかけましたよね？｣

そんな会話にはお構い無しに、Aはその領主の首を跳ねた。

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