past ed. ページ6
あれから一週間。レッスン後の自主練習は一人ではなく、二人か三人になった。
付き合ってくれるのは隆弘くんと秀太くん。
この約一週間で分かったことは二人ともが優しいってこと、でも時々ドＳだってこと。面白いし、友達多いし。
私にはないものをいっぱい持ってるってこと。
「メシ行こうぜー」
「私も行く！」
「お腹空いた！」
「西島も末吉も行くだろー？」
レッスン後、ワイワイと騒ぐみんなの声を片隅で聞きながら片付けをする。喧騒の中心に呼ばれて、私の隣にいた隆弘くんと秀太くんはそちらを振り返った。
「今日はパスって言わせねーよ？」
２人は一度私の方を見る。
行ってきなよっていう意味で私は頷く。私にはあの中に入っていく勇気はないから。
今日は一人で練習しようと思えば−−−、ガシッと両側から肩を組まれてびっくりする。
「なぁ、」
「直也くん」
「ん？」
「「Aも連れてっていい？」」
「…へ！？」
「西山さんも？…いいけど…」
ワイワイとしたなかにポツンっと一人。成り行きで付いてきてしまったけど、やっぱり断って一人で練習すれば良かったなぁなんて思う。
頼みの隆弘くんと秀太くんはグループの中心でワイワイとしている。やっぱり、二人とも私に付き合ってくれてたんだなぁって。
このまま抜けて帰ろうかな…なんて。きっと私一人抜けたって誰も気づかない。思い足取りが更に重くなって、ため息がでた。
「ため息ついてどうしたの？」
「あ…」
聞かれてた。
私の横に並んで話しかけてきたのは、スラッとしてる宇野さん。
「ご飯行くの嫌だった？」
「あ…いや、そういう訳じゃないんですけど」
「けど？」
「私なんかが行って、いいのかな…って」
自分で口にしておきながら、尻すぼみしていく言葉。
本当、自分のこういう性格が嫌になる。私、帰るねって言おうとして、
「そんなの、良いに決まってるじゃないの！」
宇野さんにスパッと遮られる。
「私ね、ずっと西山さんと仲良くしたかったの！」
「え…？」
「私が一番に声かけるんだ！って思ってたら既に西島くんと末吉くんと仲いいから悔しかったの〜」
なんて。宇野さんはニコニコ笑ってる。
なんだか、泣きそうになった。
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ひとみ(プロフ) - おはようございます！このホッコリした感じが大好きです！ (2017年9月10日 7時) (
レス) id: ec792115bc (このIDを非表示/違反報告)
アオイ(プロフ) - ありささん» コメントありがとうございます！出来るだけ平等に更新できるよう頑張ります！ (2017年8月13日 23時) (レス) id: 3a4d04a186 (このIDを非表示/違反報告)
ありさ(プロフ) - わ！新作2つ書いてくれたんですね！大変だと思いますが更新楽しみにしています！ (2017年8月13日 19時) (レス) id: e850567e17 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アオイ | 作成日時：2017年8月13日 10時
