心地いい ページ14
地方のホテル。何度目かの寝返りをうつ。
ベッドや枕の質が悪くて、とか。そんな理由じゃないことは確かだ。
「……ねれない」
パチリと冴えてしまった目。起き上がって時間を確認すれば、ベッドにはいって一時間が経過した深夜一時半だった。
「……はぁ」
ゴロゴロしてみること数十分。
白湯を飲んでみたり、持ってきていた本を読んでみたりしたけど一向に眠気はやってこない。
考えた結果、携帯を手に取った。
返事返ってこなかったら、諦めて寝ようと。
『ごめん、こんな時間に。起きてる？』
たぶん寝てるだろうなぁ……と、半ばダメ元で送った文章。
「…って、返事はや」
まさかの秒で付いた既読マークにびっくりしつつ。さすがは夜型キングとも思う。
『どうかしたか〜？』
かわいいスタンプと一緒に送られてきたメッセージに、寝れないのと返す。
「あのっ、Aです」
「おー、入って入って」
「A、珍しいじゃん寝れないなんて」
ノックをして扉が開くのを待つ。
やって来たのは、隆弘くんと秀太くんの部屋。
「夜遅くに迷惑かけてごめん…なんか寝付けなくて…」
「まぁ、そういう日もある」
「迷惑なんて思ってねぇからゆっくりしてって」
ソファで寛いでる二人の視線の先にはテレビがあって。
「テレビ見てたの？」
「そそ、お笑いの特番やっててね」
「めちゃ面白いよ」
「A余計に寝れなくなっちゃうかも」
今日は全員オフでゆっくりしようってことになっているから、別に寝れなくても支障はないんだけどね。
「ふふ、こういうの懐かしいなぁ」
「ああ…結成当初思い出すよな〜」
「俺と秀太でよくAん家泊まったよな」
私の家からが一番レッスンスタジオに近いなんて理由で、よく泊まりに来ていた二人。よく三人でゲームしたり、くだらない話をして夜更かししてたなぁ。
懐かしい。
「で、結局Aが一番最初に寝ちゃうんだよね」
「二人が夜型過ぎなの」
「なんでだろうな〜」
なんて、今夜もくだらない話をしながら更けていく夜を過ごす。
ああ。この二人と居るのって、やっぱり心地いいや。
変わらない ( nishijima )→←大切なのは、( ito )
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ひとみ(プロフ) - おはようございます！このホッコリした感じが大好きです！ (2017年9月10日 7時) (
レス) id: ec792115bc (このIDを非表示/違反報告)
アオイ(プロフ) - ありささん» コメントありがとうございます！出来るだけ平等に更新できるよう頑張ります！ (2017年8月13日 23時) (レス) id: 3a4d04a186 (このIDを非表示/違反報告)
ありさ(プロフ) - わ！新作2つ書いてくれたんですね！大変だと思いますが更新楽しみにしています！ (2017年8月13日 19時) (レス) id: e850567e17 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アオイ | 作成日時：2017年8月13日 10時
