( 番外編 ) How would you like me to call you? ページ36
How would you like me to call you?
「西くん〜ご飯できたよ」
「は〜い」
午後からお休みだという西くんとお家デート。
自炊が苦手だからなのか外食が多い西くんと一緒に夕飯を食べるだけで、あとはゆったり過ごすんだからこれがデートって言うのかは謎だけど。
「ねぇ、冷めちゃうんだけど」
「…ん、」
返事するだけで顔を上げない西くん。
その目線は手元にある某漫画に向けられていて。
最近忙しかったから読みたいのはわかるけどさ。
カレーが食べたいって、リクエストしてきたのは西くんなんだけどな。
「にーしーくーんー？」
「…んー」
聞いているのか聞いてないのか分からない返事にちょっとイラッとしてきて、ソファーに仰向けに寝転がってる西くんに近づく。
手元の漫画を取り上げようと手を伸ばして。
「…なぁ、」
「なに？」
ほぼ無反応に近かった西くんから話しかけられて、手が止まる。
「そろそろ、それ、やめねぇ？」
「…なにが？」
相変わらず視線は手元の漫画。
だから、アレだよって言われても頭の上にはハテナマークが幾つも飛んでいて。
「呼び方」
「うん？」
「…だから、その、西くんっての、いい加減止めろよ」
漫画から視線を外して私の方を見上げた西くんは不貞腐れたような顔をしていて。
「付き合ってんのに、前と変わんねぇだろそれだと」
詰まるところ、呼び方を変えろってことを言われてるのかと理解する。
「にっしーって呼んでほしいの？」
「ファンと変わんねーだろそれ」
「西島さん？」
「なんで他人行儀に戻るの」
「えー、じゃあ、たっくん？たーくん？たかくん？」
本当はなんて呼んで欲しいのか、分かってる。
でも、仰向けのせいか上目遣いで私を見上げる西くんが可愛くて。
ちょっと意地悪。
「…もういい」
更に不貞腐れた西くんは再び漫画に視線を戻す。
そんな所もかわいいなって思うけど、怒るから口には出さない。
でも流石にやりすぎちゃったかな、なんて。
「はい、読むのそこまでね」
「あっ、何すんだよ」
漫画を取り上げられて、怒ったような顔をする西くん。
そんな彼に覆いかぶさるようにして。
「ごめんね、隆弘」
初めての、自分からするキス。
不貞腐れてるような顔も、びっくりしている顔も、全部が愛おしい。
お知らせ。8/13追記あり→←Episode 80.5 Side to Nishijima
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アオイ(プロフ) - 莱伽さん» コメントありがとうございます。昨日！！たくさんの作品のなかから選んでください頂きありがとうございます！！話数も多いのに嬉しいです。リクエストありがとうございます！！遅くなるかも知れませんが書かせていただこうと思います！ (2017年8月7日 0時) (
レス) id: 3a4d04a186 (このIDを非表示/違反報告)
アオイ(プロフ) - 結菜さん» いつもありがとうございます！！！無事完結までもってこれました！いつも読んで下さっていた結菜さまのおかげです！！リクエストかしこまりました！考えますので暫しお待ちください〜！ (2017年8月7日 0時) (レス) id: 3a4d04a186 (このIDを非表示/違反報告)
アオイ(プロフ) - 春奈さん» いつもコメントありがとうございます！キュンキュンしていただけて良かったです！！！次作、番外編考えておりますのでもう少しお待ちください〜！これからもよろしくお願いします！ (2017年8月7日 0時) (レス) id: 3a4d04a186 (このIDを非表示/違反報告)
アオイ(プロフ) - はるかさん» コメントありがとうございます！ありがとうございます〜！私も無事完結させることができて良かったです。期待に応えられるようがんばりますね！！これからもよろしくお願いします！ (2017年8月7日 0時) (レス) id: 3a4d04a186 (このIDを非表示/違反報告)
アオイ(プロフ) - なーさん» コメントありがとうございます！MAMA知ってる方に出会えて嬉しいです！！リンクしてますか！？ありがどうございます、そう言っていただけると嬉しいです！！私も好きすぎて！思わず話が浮かんだので書いてしまいました（笑） (2017年8月7日 0時) (レス) id: 3a4d04a186 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アオイ | 作成日時：2017年7月20日 22時
