検索窓
今日:17 hit、昨日:10 hit、合計:476,993 hit

君の声に会いたいが加速する ページ7

『なぁ〜…』

「どうしたの?」



朝8時すぎ。最近、朝は早く起きてゆっくりと過ごすのが好き。今日もゆっくりしていたら電話がかかってきて。あれいまそっち深夜じゃないっけって。まさかの国際電話。



『いま時間大丈夫?』

「うん」



2日前くらいからレコーディングでスウェーデンに行ってるたかくんからの電話だった。



『あ〜葵郁〜』

「だからどうしたの?」

『やっぱ電話しなきゃよかったかな…葵郁に会いたくなったわ』



って、いつもより少し低い声にちょっぴりドキッとしたのを抑えて、別にすぐ会えるでしょ〜なんて可愛くない返事をする。



「で、どうなのそっちは?」



出発する前に楽しみ半分、不安半分。なんて言ってたたかくん。でも絶対良いもの録って帰るからって。



『うん…まず、……さみぃ』

「うん(笑)」



向こう、こっちの真冬より寒いもんね。



「風邪引かないでよ」

『おう。で、やっぱ言葉通じねぇのはキツイ。伝えたいことの半分も伝えられない』

「たかくん英語喋れないもんね」

『うっせ(笑)あー葵郁に通訳で来てもらえばよかったかな』

「私にだって仕事あるんだけど」



わかってるって。ってたかくんが言ってて。



『でも、こう…わかんないなりに一生懸命伝えようとあれこれやってるのがすげー楽しくてさ』

「うん」

『早く葵郁にも聴いてほしい』

「うん、待ってるから」



それから他愛のない話をしてたら、いつの間にか時間が経っていて。もうそろそろ切らないと。たかくんの声だって相当眠たそうな声に変わってる。



『んー…眠ぃけどもうちょっと』

「起きれなくても知らないよ」

『こっちまできて遅刻はしない…』

「どうだか(笑)」



駄々を捏ねるように話してるたかくんに付き合いつつも、家を出る準備をする。



『なぁ…葵郁……』



ん?って聞き返そうとすれば、トサッと携帯が落ちるような音。次に聞こえてきた静かな息づかい。あ、寝落ちしたなアイツ。クスッと笑ってそっと通話を切る。その後こちらからもう一度かけて、留守電になるのを待った。



「…たかくん。レコーディング頑張ってね。帰ってきたら一番に聴かせて?……じゃ、おやすみなさい、たかくん」








-
アルバムのDVD見ててこんな会話があったらなぁと思いました。

season 3.閲覧、評価ありがとうございます!

これからもよろしくお願い致します!

末っ子に弱い俺たち Mitsuhiro side→←ゴキゲンな理由。Misako side



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (217 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
402人がお気に入り
設定タグ:AAA , 西島隆弘   
作品ジャンル:タレント
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:アオイ | 作成日時:2016年10月28日 1時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。