まるで本当のお姉ちゃん ページ33
「楽しみだねぇ!」
「ほんと!」
「あつくなるよー!笑」
なんてワイワイと盛り上がる新幹線内。現在大阪へと向かっています。さすがは女子ということで、話題はどんどん移り変わっていった。
「で?」
「ん?」
「ん?じゃないでしょ!あれどういうことなの!」
あ!それ私も聞きたい!なんてちー姉がみさ姉の話に乗る。あー、やっぱり聞かれる?なんて思いながらも。ラスベガス行ってる間にみさ姉から連絡がきたとき、写真付きで返したのはたかくんだった。
「ラスベガス行ってたの?」
「うん」
「にっしーと?」
「そう」
「仕事?プライベート?」
一応たかくんのソロの企画だと話して、ラスベガスであったことを掻い摘んで 話していく。
「ええ!?」
「ちょ、みさ姉声大きいよ!」
「落ち着こ落ち着こ(笑)」
本当に、濃い約1週間だったよ。
「(にっしーよく我慢したな…)」
「(ね、あとでにっしーにも聞いてみようよ)」
「それで?」
「え?」
「葵郁のなかで何か変わった?」
ちー姉に鋭いところを突かれて、ゔっと唸る。ラスベガスで急にドキドキしてたのは確かで。急に意識し始めた自分もいた。でも、それは、
「……わからない…だよね」
「そう」
「もう何年も気にしてなかったから、どんなふうだったのかも忘れちゃった」
好きってどんな気持ちだったっけ、なんて。
「もし告白されたら?」
「たかくん私のことそんな風に見てないよ」
「だから、もしもの話よ。もし、いまにっしーに好きだ付き合ってくれって言われたら?」
たかくんの私に対する気持ちはきっと妹みたいなものなんじゃないかと思う。そんな風にしか見てもらえてない。きっと。
「でも……もしそうなら、付き合っちゃうかも」
……口に出して一拍。あ、いやでも、やっぱりはっきりしないままなんて向こうにも迷惑だから、わからないなぁのんて訂正。
「でもそれは、葵郁自身が気づかないとダメだよ」
「うん、わかってる」
まだ自分の気持ちはわからない。けど、今までとは変わってきてることは事実。
「…はやく、気づきたいな」
「葵郁ならすぐだよ」
「意識しすぎて、避けちゃダメだからね。いつも通りだよ〜」
「もう1回やってる(笑)」
「「え゛」」
バシバシと言ってくれる2人は本当にお姉ちゃんのようで。
「2人ともありがと。だいすき〜」
-
久々(みさちあ出したかった(笑)
喧嘩 Shinjiro side→←実はね。 Takahiro side
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作者名:アオイ | 作成日時:2016年10月28日 1時