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last night ページ31

「いまから、5時間かけてラスベガスへ戻りますっ」

「運転は私〜」



あれからホテルに帰って寝て、お昼前に集合した私たち。帰りは特に急いでないから寄り道もしつつ、交代で運転することに。



「葵郁運転してる横乗るの久々なんだけど(笑)」



実は私もきちんと免許持ってます!でも自分の車を持ってないから、運転するのは北海道の実家に帰ったときだけだけどね。



「「あ、」」



それから数時間かけて順調に戻ってきた私たち。BGMを現地のラジオにしていれば流れてくるのは自分たちの曲で。



「こっちでも流してくれてんのな」

「なんか、照れくさいよね」

「でも嬉しい」

「うん、そうだね」



日本に帰ったら、もっと頑張らないとって思った。



「ラストナイトでーす」



そして、ラスベガスに戻ってきて最後の夜を過ごす。食卓には久々のお酒も並んでいて、みんなで乾杯。



「葵郁〜」

「わっ!」



暫くしてスタッフさんと話してれば、後ろからギューっとくっついてきたたかくん。お酒の匂いがプンプンする。



「たかくん、お酒くさ!」

「飲み比べしたら、出来上がっちゃいました(笑)」



なんて、たかくんと仲のいいスタッフさんが言ってて。



「もー、この酔っ払い!」

「酔ってねぇ」

「酔ってる人はみんなそう言うの」

「俺は酔ってねぇ〜」



いやいや、完全に酔っ払ってるよ(笑)日本とアメリカじゃ、お酒の種類も度数も違うからやらかしたんだろうなって。



「葵郁〜」

「もーなにー」



後ろから抱き込まれるような形でくっついてくるたかくんの手を叩くも、離れてくれなくて。



「葵郁さん、好かれてますね(笑)」

「いや、切実に動けないんで助けてください(笑)」

「そしたらこっちが被害受けそうだからね〜(笑)」



スタッフさんに助けを求めても笑ってるだけ。誰も手を差し伸べてくれない。ほんと動けないんだけど(笑)



「……葵郁…」

「へぁ!?」



急に耳元でいつもより低い声で呼ばれて、変に反応してしまった。なに!?って返す前に、熱い吐息が首元にかかって、チクリと一瞬の痛みが走る。



「〇×△※※!?」



バッと顔だけで振り向けば、たかくんは私の肩に頭を預けて眠っていて。い、いま、首筋にキスされた!?






-


お酒の勢いって怖いですよね〜

成人してはや数年の私は記憶飛ぶまで飲んだことありませんが(笑)やらかしてる友人の話を聞いてて思います(笑)

実はね。 Takahiro side→←▼



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作者名:アオイ | 作成日時:2016年10月28日 1時

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