▼ Takahiro side ページ19
「いま何時ですか」
「えーと、(深夜)0時37分です」
マネージャーの酷い無茶ぶりに応えて急いで支度を済ませてやってきた空港。予定通りに着いた………？と思いきや。
「飛行機何時でしたっけ」
「0時30分です」
あれー？遅くなったのかな？
…………って、
「そんなわけあるか！笑」
はい。そのまさかで。予定の便に乗れなかったっていうね(笑)
「もー急いだ意味(笑)たかくんとどっかいく時、ほんと色々ある(笑)」
「まえメンバーで言った時もさ、遅れたよね。海外レコのときとかパリで足止め食らったし(笑)」
葵郁が言うように、ほんと何かある俺(笑)いやーほんとね、俺のお嫁さんになってくれる人は大変だと思うよ。うん。
「なんか、そんなのないでしょ！ってことが有り得るの」
その大変なお嫁さんが葵郁だったらなぁっていうのは今は置いておく。
「でもね、遅れたおかげでどこ行くのか分かったっていう(笑)」
「なんか、すごいね(笑)」
「遅れなかったら、知らされないまま行ってた訳でしょ？」
「「ラスベガス！！」」
そう、行き先はなんとラスベガス。
「あれでしょ、葵郁は英語ができない俺の通訳係みたいな(笑)」
「任せといて〜(笑)」
ということで、俺と葵郁のラスベガス旅行企画の始まり〜！
「「ラスベガス！！」」
無事に翌日の便でいくことになり、まずはロサンゼルスへ。約10時間のフライト。
「葵郁って留学はロサンゼルスだったの？」
「そうだよー」
「ラスベガスはいったことある？」
「それがね、1年留学してて1回行ったくらいなの。しかも時間なくて観光はまったく」
「じゃあほぼ初か(笑)」
ラスベガスといえば〜的な話で盛り上がる機内。ラスベガスといえば、やっぱカジノだよね。昔からの文化だし。なんて話をしてたらあっという間で。向こう着いたら昼過ぎだから、仮眠をとることに。
「でもやっぱり、見たいのはショーじゃない？」
「…………」
直前まで話が盛り上がってたのに突然帰って来なくなった返事。葵郁の方を覗きこめば、スースーと寝息が聞こえた。
「あれ、葵郁寝ちゃったよ(笑)」
なんて笑いながら寝顔を撮る。編集でどうなるか分かんないけどファンのみんなに葵郁の寝顔をおすそ分け(笑)
「葵郁寝たからつまんないんで、俺も寝ます(笑)」
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作者名：アオイ | 作成日時：2016年10月28日 1時
