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強敵現れる Naoya side ページ13

十周年ツアーが始まって、今日は広島二日目。歌って踊って、汗だくでMCに突入。今日も熱い。暑い。いろんな意味で、アツい。俺とか相変わらず汗ダラダラだからね(笑)



「あのね、今日も直也くんの汗が凄い(笑)」

「それほんと(笑)」

「なんかね、今日私もやばい(笑)」

「俺もやねん」

「え、ほんとだ!真司郎と葵郁がこんな汗かいてるとか(笑)」



多少の打ち合わせはするけど、みんな喋りたいだけ喋って各々のタイミングで水分補給しに行ったり。スタッフさんに衣装や髪を直してもらいに行ったりする。



「でも真ちゃん汗かいてても爽やかだよね」

「王子だね」

「さすが王子」

「葵郁は汗かいててもかわいい♡」

「にっしまキモイ(笑)」



ちょっとの間が開いてみんな裏へ捌ける。あ、実は合わせてるからね?(笑)二人には言ってないけど、たかじろだけ残そうって魂胆。



「あれ?葵郁がいない(笑)」

「千晃連れてきてないの(笑)」

「あ、真司郎に捕まってる(笑)」



モニターでステージを確認すれば、真司郎にホールドされてる葵郁。葵郁、訳わかんなさそうな顔しててかわいい(笑)



「與なにしてんだよ〜」

「え、葵郁盾にしてる(笑)」

「私どうすればいい?」

「にっしーに威嚇して」

「……シャアァァァア」



いつも通りのたかじろの絡みかと思えば、今日は間に葵郁で、たかみやじろ。というか真司郎が完全に葵郁を盾にしてて。



「……葵郁、全然怖くないから(笑)こうしちゃうぞ?(笑)」

「わ、」

「うわ、にっしー離れてや〜」



葵郁の全然怖くない、寧ろかわいい威嚇ににっしーは二人まとめてハグすることに決めたらしく(笑)二人にタックル。オーディエンスからは悲鳴が(笑)



「真司郎が葵郁を離せばいいよねこれ(笑)」



嫌そうにしてる割には葵郁を離す気なさそうな真司郎。にっしーだって真司郎にくっついてるというよりは葵郁で。



「もしかして、さ」

「もしかしちゃう?」

「え、そうなの?」



ここ最近、真司郎が葵郁に絡むことが多くて、もしかしてって思ってた。けど年下組で元から仲良いし。でもにっしーと葵郁が二人になろうとすると結構間に入ってたから。そういうことなんだろう。



「真司郎、本気出してきたな」



俺には、真司郎とにっしーの視線がバチバチいってるようにみえる。



「リーダー知ってたの?」

「いや、なんとなくだけど」



おい、西島くん。強敵現れたかもよ。

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作者名:アオイ | 作成日時:2016年10月28日 1時

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