見習う 千晃side ページ39
あと1ヶ月ちょっとに迫った春ツアー。
演出やステージ構成などの打ち合わせは、順調に進んでて。制作に携わってる葵郁を中心ににっしーもズバズバ言うから本当に白熱していることが多い。
「ここの立ち位置さ、やっぱり変えない?キレのあるダンスで魅せたいなら秀太がセンターで良いと思う」
「そうだな、じゃあその両側は……」
「たかくんと、真ちゃんが適役だと思うけど」
「俺は…葵郁がええと思うけどな」
鏡張りのレッスンルームで踊りながら訂正箇所、要所要所をメモしていく作業。大方決まっている立ち位置も踊ってみて違和感があれば逐一変更していくわけで。
「でも、それ正面から見た時ちょっと見栄え悪くない?」
「ここはダンスの見せ場だろ?だったら、女の子だけどパワフルな葵郁をセンターにして、その両隣ににっしーと秀太。で、真司郎はその後ろ。その方が次の曲だって、真司郎から歌入りだから入りやすいんじゃない?」
「私もそれがいいと思うな」
「…で、真ちゃんの横だっちゃんで、後ろが私、リーダー、宇野ちゃんが自然じゃない?」
って、全員が意見を言って完成するそれ。8人いるから結構ぶつかるけどね。全員がお客さんに喜んでもらおうとか、成功するようにって考えてるから。話し合って、良い方へもっていく。
「じゃあ、それで行こう」
それからも踊って変更点確認して、踊って、が続いていつしか夜。
「今日はこれくらいにしよう、大方変更点とか確認し終わったから今度、流れで通ししてみようか」
個人の仕事もあるから、今日から次までは少し間が開く。
「……腹減った」
なんて、真っ先にいうのは真ちゃん。
「じゃあ、みんなでいつものところ行こっか」
って、提案するのはリーダー。それにみんな待ってました!というように賛成するけど。
「葵郁もいくでしょー?」
水を飲んでいた葵郁に問えば、予想してた答えとは違うのが聞こえてきて。
「ごめん、私もう少しやってく」
申し訳なさそうに言う葵郁。頑張り屋さんの葵郁のことだから、いつも残って練習してるのはみんな知ってる。そんな葵郁を見て、みんなで顔を見合わせる。
「じゃあ、俺も」
先に口を開いたのはにっしーだった。その一言から、やっぱりもう少しやるかーって流れに。みんな葵郁のこういうストイックさが好きだ。もう少し、私も見習わなきゃなって。
521人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「芸能人」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
隆弘 - 誰が言ってるかどうかわかりやすいように一番最初に西「あ」みたいにして欲しいです (2021年12月30日 23時) (レス) @page50 id: 4c1fa166fb (このIDを非表示/違反報告)
アオイ(プロフ) - ちなつさん» ちなつさん。ありがとうございます!!とても嬉しいです!! (2016年10月27日 18時) (レス) id: 3a4d04a186 (このIDを非表示/違反報告)
アオイ(プロフ) - 弥生さん» 弥生さん。遅くなり申し訳ございません。ありがとうございます!! (2016年10月27日 18時) (レス) id: 3a4d04a186 (このIDを非表示/違反報告)
ちなつ(プロフ) - めっちゃ面白いです!更新頑張ってください! (2016年10月24日 11時) (レス) id: 0960116b24 (このIDを非表示/違反報告)
弥生 - とっても読みやすくていいです!更新楽しみにしています((((((*'ω'*≡*'ω'*≡*'ω'*))))) (2016年6月20日 2時) (レス) id: a322df72cf (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:アオイ | 作成日時:2016年4月20日 8時