good day ＊season2

▼ 西島side ページ31

「葵郁、」

「ん？」



あともう少しで日付が変わる。年が変わる。喋ってる分には結構ふつーなのにな。



「俺がついてるから」

「うん、」



綺麗なソプラノ。ダントツに上手くて、出せる音域もメンバーイチで。伸びも抑揚も、感情の入れ方さえピカイチ。そして葵郁は俺とのハモリとかパフォーマンスが多い。俺はそんな綺麗な歌声と一緒に歌えることが嬉しかった。



浦田「明けましておめでとう〜！！！」

宇野「ハッピーニューイヤー！！」

「いえー！！！」



そして、迎えた新年。



與「にっしーうるさいねん」

千晃「うわー新年早々から真司郎辛口(笑)」



ファンのみんなは極力喋らないようにしてる葵郁を不思議に思ったかな。メンバーも今日はあまり葵郁に話を振らない。ファンにはどう映ったのだろう。そんなことをちらっと考えながらすすむ、ライブ。



日高「ラスト一曲！一緒に歌って踊ろうぜ！ミュージック！！」



「高層っビルの谷間に霞むぅ〜」


葵郁「あの… っ、と置き……した！」



次は葵郁のソロパート。ついに葵郁の声が掠れ始めてしまった。必死に出そうとしているんだろうけど、出ていない声。



「「「…日々は鮮やかさ失くさず〜！」」」



でも、ちょっとテンポの遅れて聞こえてきたのはファンのみんなの歌声。ああ、俺たちのファンはあったかい。そう思った瞬間だった。曲が終わったら飛び交うのは葵郁頑張れ！泣かないで！っていう励ましの声援。



浦田「アンコールどうする？」



アンコールのコールが聞こえるなか、メンバーとスタッフで緊急会議。葵郁はボロボロと泣いていて、正直やれる状態じゃない。………けど。



葵郁「で…る、アンコール、で…たいっ」



嗚咽混じりに言った葵郁の目は真剣そのものだった。



西島「じゃあ、アンコール、みんなにも歌ってもらおうよ」



俺の提案が通って、ファンのみんなに理由をはなして。アンコールあと３曲。葵郁のパートを含めてみんなで。会場が一体になって、歌って踊った。

ある意味、俺はいい年の始まりだと思ったよ。



浦田「2014年もＡＡＡをよろしくお願いします！！！」





:



やっと2014年突入！
アオイははやく2015年が書きたくてウズウズしています(笑)

なので大筋は考えてますがすっ飛ばして2015年いくかもです(笑)

そして順位がつきました！
嬉しい！ありがとうございます！
これからもgood dayをよろしくお願いします！

私たちは一緒 宇野side→←▼

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す