愛のかたち～の、その後～ (ページ9)

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2～A～ページ9

Aが買い物に出かけてしばらくすると、篤生がキョロキョロし始めた。

篤「ままっ…。」
「篤生さっきママにバイバイしたじゃん。」

やっぱりな。

怪しいと思ったんだよな、俺。

だからさっき篤生に確認したのに、手振ってたし。

「篤生。どこ行くの？」
理「あつきー。」
篤「まぁまっ。」
「篤生、ママいないよ。どこ行くの？」

身体を後ろ向きにしてソファーから降りて、きっとまだどこかにAがいると思ってるのか、歩いて探し始めた。

.

.

篤生の様子を見てると、まずキッチンに行ってAを呼ぶけど、もちろん反応なし。

次はゲストルームに向かって歩き始めた篤生。

篤「まぁまっ。」

Aを呼ぶけど反応がないから、他の部屋に行きたいんだけど、リビングの扉が閉まってるから行けない。

篤「っち！」

どうすんのかなと思って見ていれば、俺らのとこに来て扉を開けろと言ってきた。

理「あっちいくの？ままいないよ？」
「理桜開けてやって。」
理「うん、じゃありおもいっしょにいく！」

こういう時に動くのはやっぱり理桜。

結乃は…寝てる。笑

海ではしゃぎ過ぎて疲れたかな。

少しして理桜と篤生が戻って来たと思えば、俺の顔を見て泣き始めた篤生。

だから言ったじゃーん…。

篤「ままっ、～っ、」
「篤生おいでっ。」
篤「っあーー！泣」

結乃が起きないようにソファーに寝かせてから、篤生を抱き上げる。

けど全然泣き止まない。

たぶん眠くなってきたせいもあるんだと思う。

昼ご飯食ってからなんか様子変だったし。

理桜はどこからか薄い毛布を持ってきて結乃にかけてあげてる。

1番上の姉ちゃんてやっぱ優しいんだよな。

とりあえずAには"なるべく早く帰って来て！"とLINEを送っておこう。

すぐに気づいてくれたら良いんだけど…