愛のかたち～の、その後～ (ページ4)

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『ねぇ、今キスマーク付けようとしてたでしょ。』
「だめ？」
『だーめ。』
「篤生はいいのに？」
『篤生はまだ赤ちゃんでしょ？』
「篤生ばっかずりぃー。」

って言いながら、篤人はまた私の首筋に唇を付けようとする。

『ねぇ、やだってば。』
「なんで？」

篤人が目をぱっちりと開いて私に聞いてくる姿はまるで結乃と瓜二つ。

『キスマークはもう卒業したでしょ？さすがにこの歳ではもう恥ずかしいもん。』
「歳なんか関係ねぇじゃん。いちいち気にすんなって。」
『篤人が気にしてなくたって、私は気にするんだよ。嫌なもんは嫌なの。』
「ちぇ、つまんねー。」
『ねぇ、じゃあその代わりにさ。』
「なに？別な事ならOKしてくれんの？」

まあ今でも十分すぎるくらい、篤人からはたくさんもらってるんだけど…。

女って欲張りな生き物だよね。

『もっともっと篤人がたくさん欲しいから、篤生のキスマークに負けないくらいの愛情を私にちょうだい？』

篤人をジッと見つめて、右手を篤人の左頬に当てて、普段は言わない事をサラッと言ってみちゃったりなんかしちゃって。

「…っふ、笑本当お前ってさ。」

でもね？

私だって知ってるんだよ？

篤人が言葉より行動で表すのが得意って事くらい。

「いくつんなってもその小悪魔っぷりは変わんねぇな。」
『そう？』
「まじで反則。」
『んふふ。篤人にレッドカードもらっちゃった。』
「ちょ、黙ってて。」
『んっ…、』

さてさて、今日も篤人にはたくさん愛してもらっちゃおーっと。