愛のかたち～の、その後～ (ページ2)

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「篤生、ゴロン出来たな。やったー。」

お昼頃に篤人が帰って来て3人でご飯を食べた後は、篤人に篤生を任せて、その様子を見ながら午前中に干した洗濯物を畳む。

篤「あっ、あっ、あっ！…っうっ！」
「篤生そこから戻る。…もうちょいっ！頑張れ篤生。」
篤「あっ！うっあっ！…～っ、」
「篤生泣くの？」
篤「っあーー！泣」

篤人は私とは反対に、出来ずに泣いちゃう篤生を手を貸さずに見守ってるし、私が篤生に手を貸そうとすれば止められる。

「篤生、自分で。大丈夫、出来るよ篤生。」
篤「あーー！泣」
「篤生。諦めない。」

理桜の時も結乃の時も、ある程度私が手伝うと、こうやって篤人に止められたっけ。

まぁいつかは親から離れて、何でも自分でやらなきゃいけなくなるからね。

子供の自立心を育てるのにはとってもいい事だけど、理桜や結乃の時よりも少し厳しい気がするのは、気のせい？

なんて言ってもまだ5ヶ月の篤生には何の言葉も通じてないんだけどね。

「お！篤生もう少し！もうちょい、もうちょい。そのまま行けっ！頑張れ篤生！」
『篤生頑張れー！』

あと少しで戻れそうな篤生を2人で見守っていれば、クルンと返って仰向けになった篤生。

『あっ！出来たー！』
「篤生出来たー！」

その瞬間私達は大きな声で叫んで喜び合うけど、当の本人は何がなんだかわからないような顔をしてる。

「篤生出来たー！」

そんな篤生を抱っこして高く持ち上げる篤人と、キャッキャ言いながら笑う篤生。

篤人は自分で出来るようになるまでは厳しく見守る分、出来た時にすごく褒めてくれるんだよね。

それはやっぱり篤人の愛情と優しさなんだと私は思ってる。

「やれば出来んじゃん、篤生ー。」
『やったね、篤生ー。』

今日はお祝いに、篤人の大好きな唐揚げかな。

篤生はまだ食べられないけどね。笑