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「ちょっと、Aちゃん？大丈夫？」
先輩に体を揺らされ、はっとする。
気付けばコーヒー片手に、ぼーっとしていた。
「何かあったのー？私で良けりゃ、何でも聞くよ？」
向かいに座って頬杖をつく先輩。
もう既に聞く気しかなさそうなので、話すことにした。
「いやその…とある男性に出会って。顔もよく見えなかったし、名前も分からないんですけどね。」
訳の分からないことをぶつぶつ呟いて、焦りながらも説明した。
きっと先輩はよく分かっていない。
そりゃそうでしょ。声に一耳惚れしたんだから。
端から見れば、ただの変な人にすぎない。
だけど先輩は、
「そっかそっか。事情がどうであれ、Aちゃんに好かれるなんて、ラッキーな男だねー！」
面白そうに声をあげて笑っている。
完全に他人事。だけど、人に話すだけで、気持ちは楽になるものだ。
分かってもらえなくても良い、だけど、しっかり聞いて欲しい。
先輩は、打ってつけの人だった。
「その恋が実ることを、お姉さんは陰ながら祈ってますよ！」
そう言って、仕事に戻って行った。
あの人も、今頃仕事なのかな。
きっとコーヒーなんて呑気に飲んでないで、パソコンと一生懸命にらめっこしてるはず。
だったら私も、頑張らないとな。
そう思って席を立ち、自分のデスクに戻った。
あの女性に会って、1日も経っていない。
なのに、なのに恋をしてしまった。
とても馬鹿らしい理由の恋だ。
出勤してからずっと、あの人のことを考えている。
編集まだ残ってるのに、今日あげなきゃいけないのに。
やるにやれず、ただ時だけが過ぎた。
「たなっちー？おーい？」
自分の目の前で手を振るはじめさん。
あまりにも急だったので、膝の上に乗せていたパソコンが落ちそうになった。
咄嗟にパソコンを捕まえて、一安心。
「なんすか？」
気の抜けたような返事をした。
はじめさんは、とても不思議そうな顔をしている。
「いやー、何かあったんじゃないかなーって。」
「何もないって言えば嘘になりますけど…何もないです。」
「じゃあ何があったか聞かせて？」
社長というのは、変なところで勘が冴える。
仕方なしだ。説明するしかない。
「ということがあって…」
一応大事なことは全て伝えた。勿論、恋をしていることも。
「なにそれ！めっちゃ青春！」
分かっていた。どうせ相談しても大した答えが返ってこないことくらい。
だけど、誰かに話さないと、心が重くて、しんどいから。
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So-mei.(プロフ) - Daaaさん» 返信遅れてすいません！私も…書きながらたなっちとの子ども欲しいなぁと思いました(( ありがとうございますー！褒められて伸びるタイプなので嬉しいです笑 また御縁がありましたらよろしくお願い致します！ (2020年8月29日 18時) (
レス) id: f49ce891b4 (このIDを非表示/違反報告)
Daaa(プロフ) - 遅くなりましたがご完結おめでとうございました！！最後たなっちくんとのお子さん...想像....妄想するだけでドキがムネムネ...(こら)短編と違って長編は本当に難しいですよね、その中で素敵な作品を作り上げたSo-mei.さん、とても素敵です。お疲れ様でした(^^) (2020年8月26日 6時) (レス) id: 4b5c938df8 (このIDを非表示/違反報告)
So-mei. - Daaaさん» えっ、寧ろこんなのを勉強して大丈夫ですか？こちらこそ勉強させて頂いてます((素敵な表現、もしかしたらお借りするかもしれませんが…その様なことが無い様に気を付けます！こちらこそよろしくお願い致します^^ (2020年7月6日 20時) (レス) id: 5021305aba (このIDを非表示/違反報告)
Daaa(プロフ) - So-mei.さん» とても読みやすくて私も凄く勉強になりました...(勝手に勉強させて頂いて申し訳ない...)こちらこそ本当に感謝しかございません、今後とも宜しくお願い致します(^^) (2020年7月5日 19時) (レス) id: 4b5c938df8 (このIDを非表示/違反報告)
So-mei. - Daaaさん» ええええ！？あっ、ちょっと待って下さいね？心の準備が…。え、え？ヤバ…。あの、こちらこそ、ありがとうございます。なんか、こんな妄想に塗れた汚い作品読んでもらってありがとうございます…。ブラマジも見てくださってるんですね…！本当感謝。なんかすいません… (2020年7月5日 14時) (レス) id: 5021305aba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：So-mei. | 作成日時：2020年6月26日 18時
