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story34 ページ35

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あれから数週間。


久しぶりにピアノを弾いて欲しいと頼まれた。


今度はストリートピアノじゃなくて、はじめさんの家にある電子ピアノで弾いて、と。


龍昇曰く、独り占めしたいらしい。


薄々気づいてはいたけれど、少し独占欲高めのよう。


「何が良い?」


「えー、Aの好きな曲で良いよ。」


「そう言われてもなぁ。」


一番困るのは、「何でも良い」と言われること。


龍昇はそれを分かってて言ってくるから、とても意地悪だ。


「じゃあ、私たちが出会った時に私が弾いてた曲。」


自分でも何故一年前に弾いた曲を覚えているのか分からない。


けど、それくらい思い出深い曲。









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「うわぁ…あったわそんなこと…」


「懐かしい思い出出て来たねー。」


あの時覚えている事を不思議に思っていた曲も、数年経った今でも覚えている。


お腹に命を授かった私は、龍昇と一緒に昔の事を思い出していた。








不思議な事に、俺は今でもAに出会った日の事を覚えている。


第一印象から殆ど印象が変わらなかったAは、今では自分の奥さんに。


ましてや父親になろうとしている。









偶に言ってくれる龍昇の「愛してる」の声が好き過ぎて。




偶に弾いてくれるAのピアノが愛おしくて。




けど、それらもきっといつかは聴けなくなってしまうもの。




だから俺・私は愛し続ける。









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聴けなくなる、その日まで。

Fin.

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So-mei.(プロフ) - Daaaさん» 返信遅れてすいません!私も…書きながらたなっちとの子ども欲しいなぁと思いました(( ありがとうございますー!褒められて伸びるタイプなので嬉しいです笑 また御縁がありましたらよろしくお願い致します! (2020年8月29日 18時) (レス) id: f49ce891b4 (このIDを非表示/違反報告)
Daaa(プロフ) - 遅くなりましたがご完結おめでとうございました!!最後たなっちくんとのお子さん...想像....妄想するだけでドキがムネムネ...(こら)短編と違って長編は本当に難しいですよね、その中で素敵な作品を作り上げたSo-mei.さん、とても素敵です。お疲れ様でした(^^) (2020年8月26日 6時) (レス) id: 4b5c938df8 (このIDを非表示/違反報告)
So-mei. - Daaaさん» えっ、寧ろこんなのを勉強して大丈夫ですか?こちらこそ勉強させて頂いてます((素敵な表現、もしかしたらお借りするかもしれませんが…その様なことが無い様に気を付けます!こちらこそよろしくお願い致します^^ (2020年7月6日 20時) (レス) id: 5021305aba (このIDを非表示/違反報告)
Daaa(プロフ) - So-mei.さん» とても読みやすくて私も凄く勉強になりました...(勝手に勉強させて頂いて申し訳ない...)こちらこそ本当に感謝しかございません、今後とも宜しくお願い致します(^^) (2020年7月5日 19時) (レス) id: 4b5c938df8 (このIDを非表示/違反報告)
So-mei. - Daaaさん» ええええ!?あっ、ちょっと待って下さいね?心の準備が…。え、え?ヤバ…。あの、こちらこそ、ありがとうございます。なんか、こんな妄想に塗れた汚い作品読んでもらってありがとうございます…。ブラマジも見てくださってるんですね…!本当感謝。なんかすいません… (2020年7月5日 14時) (レス) id: 5021305aba (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:So-mei. | 作成日時:2020年6月26日 18時

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