DAY0 入荷 ページ1
*
「あー、えー」
物が散乱した部屋。
男6人に対して、
緊張している様子の女性が1人。
「水城 Aといいます
よ、宜しくね…？」
整った顔立ちの女性は
ぎこちない笑顔を男6人に向けた。
「この人、俺の友達ね！
はじめと話し合って新メンバーとして迎え入れようかと思って」
ほんの少しふっくらとした体つきの男性が、綺麗な顔立ちの女性の緊張を解く目的か、肩をポンポン、と二回ほど叩く。
「新メンバー！！？」
そう一番に声をあげたのは
黄色いネクタイをした、髪のぼさついた男性。
“ はじめ ”と呼ばれた人と、女性の友達である男性以外の4人は戸惑いを隠せない表情をしている。
「…いやぁ
はじめさんとだいちくんで話し合って決めたことだとしても、
見ず知らずの人を、相談なしにメンバーにするのは流石にOK出せないです」
そう申し訳なさそうに口を開いたのは
優しそうなたれ目が印象的な男性。
ポリポリ、と綺麗な手で頭を掻いている。
「まぁ、そういうだろうとは思った
でもちょっと時間をくれ！
皆もAが畑に入るべき存在であることに気づくはずだから！」
高身長の “ はじめ ” という名の男性が
自信満々に胸を叩く。
「まぁ、はじめさんとだいちくんがそうやって言う人なんだから、
何かあるんでしょうねぇ」
ゆったりとした話し方で、
眼鏡をかけた色白の男性が頷く。
「確かに」
真ん丸な体をした、マスコットキャラクターのような男性は、話についていけてないようだが、
とりあえずまぁ、強く頷いた。
「じゃあ、私考えてきたんですけど
名前は気軽に ミズナ(水菜)さん って
呼んで欲しいです」
天然なのか、
空気が読めないのか、
今言う！？、とツッコミたくなる程
空気に合っていない発言をする女性。
周りも戸惑っている様子だ。
しかし、その女性は
何も気にすることなく
ふわり、と綺麗な笑顔を全員に向けた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 25人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：なすび | 作成日時：2019年8月28日 0時
