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[hjdi] 天気雨 ページ1

はじめ視点


太陽がハッキリと顔を出した空から落ちてくるのは透明の光の粒。


______雨。


di「不思議な感覚だよね、天気雨って」


隣に並んで歩く俺の恋人は
目を細め、空を見上げる。



キラキラと光る雨粒に身を包まれ
恋人が光ってるようにも見える。

綺麗。


hj「うん。俺たちみたいだよね」


恋人のさしている傘から滴が落ちる。


di「…うーん」


恋人はちょっとして、そうかなぁ、と
悩みつつ答えた。


hj「キラキラ光る太陽と、
それに照らされて宝石みたいに輝く雨

光をだいちくんに注ぐ愛だと考えると
俺は愛の発生源で
だいちくんはその愛に照らされてるの」


へへ、と自分でも分かりやすい
照れ笑いが溢れた。


hj「だいちくんは、
天気雨みたいにキラキラで綺麗だから

ピッタリだね」


傘を肩に乗せて傾け、
恋人と目を合わせる。

微笑んでみたら、
恋人は分かりやすく顔を紅潮させた。


di「…恥ずかしくないの
そんなこと言って」


なんて、小さく呟きつつも
恋人は少し此方に近づいた。


hj「実はめっちゃ恥ずかしい」


俺がそういうと
恋人は、ぷふっ!、と可愛らしく吹き出した。


di「やっぱ、俺の太陽は最高だわ」


にぃ、と悪戯な笑みと共に
カチッと傘を閉じる音が聞こえた。


hj「…!」


直後、ぎゅ、と恋人に抱き締められ
二人で小さな傘に身を寄せあった。


hj「狭いよ〜」


なんて言っている俺の顔は
どれだけ緩んでいたんだろうか。

…それは恋人にしか分からない。





二人で肩を寄せあって歩いていると
直ぐに雨が上がった。


…小さな虹も見えた。


だけど、雨の日しか味わえないこの距離感がくすぐったくて、胸がきゅ、となって。

離れるのが勿体なくて。



燦々と愛が降り注ぐ中
俺たちは傘をさしていた。









小さな傘の中で。




俺たちは口づけをした。

[tntm] 快晴→



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さな(プロフ) - お時間いける時で良いので、前回のリクエストの続きをいつか書いて頂けると嬉しいです^ ^だいちぃをまた泣かせてくださいw (2020年3月29日 9時) (レス) id: be07ebdcdd (このIDを非表示/違反報告)
さな(プロフ) - なすびさん» リクエスト答えて頂きありがとうございます!!めちゃくちゃ良いです!妄想はするけど、文章に出来ないので、尊敬します。この後どうなったのか凄く気になる展開です。^ ^ (2020年3月14日 22時) (レス) id: be07ebdcdd (このIDを非表示/違反報告)
なすび - asuminnn.さん» いえいえ!ひゃぁぁ…!初めてそんなこと言われました!!嬉しすぎて、歓喜のあまり死んでしまいそうです…!!嬉しい…!!ありがとうございます!本当に癒されました…気楽にコメントして下さい…!私もそう言って下さる貴方が好きです\(´∀` (2020年3月14日 1時) (レス) id: c63e5ccc18 (このIDを非表示/違反報告)
なすび - さなさん» いえいえ!ひぇ…素敵なリクありがとうございます!書かせていただきます…!では、総受けという感じで書かせて頂きます…!ありがとうございます! (2020年3月14日 1時) (レス) id: c63e5ccc18 (このIDを非表示/違反報告)
asuminnn.(プロフ) - なすびさん» お返事ありがとうございます!!特に【快晴】っていう話が大好きで、たなっちが「俺らも幸せでしょ」って言うのがもうたまらなく好きです。少し喋りすぎました、すみません(´・・`)。。。きっと今はお忙しいのだと思いますが、楽しみにしています!大好きですっ!!! (2020年2月14日 3時) (レス) id: 18976e2431 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:なすび | 作成日時:2019年10月24日 0時

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