[hjdi] 夢 ページ46
はじめ視点
ねぇ、好きって言って？
愛してるって言って？
俺にはだいちくんが必要なんだ。
だいちくんしかいないんだ。
「昨日ね、だいちくんの夢見たの」
隣で眠たそうにしているだいちくんの頭を撫でながら、静かな声で話しかける。
「……俺の？」
だいちくんは可愛い声で上目使いに
そう聞いてくる。
「うん
俺がね、暗い中一人で泣いてたの
……俺は第三者視点ね
だいちくんの名前を呼んでるの
辛くて、悲しくて…
何故だか分からないけど」
語りかけながら
だいちくんの頭と自分の頭を
コツ、と合わせる。
「泣かないではじめ
………俺はここにいるよ」
ふぁ、と欠伸をひとつして
だいちくんはそう言う。
「違う違う、夢の話。
まぁ、それからね
だいちくんが来てくれたの
だいちくんはキラキラ光ってた
俺の光だった
だいちくんは優しく抱き締めてくれたの
愛してって、好きって言ってって…
何度も言いながら俺は泣いてるの
だいちくんは柔らかく笑ってね
大好きだよ、って言ってくれた」
だいちくんを抱き締める。
ふわり、とシャンプーの匂いがして
落ち着いた。
「…ん、それで？」
だいちくんは抱き返してくれる。
「………
俺は安心できないの
だいちくんには俺しか見てほしくないの
…でもそうはいかないでしょ？
だから、だいちくんが愛してくれた分
俺はその二倍愛すから、
だいちくんもその二倍俺を愛して？
そしたら、俺はまたその二倍愛すの」
だいちくんを抱き締めたまま
手を握る。
「二倍の二倍？
そしたら…えーっと
最初の愛の四倍になる？」
だいちくんは俺の手を両手で握る。
「そう、倍々にしてくの
そしたら俺もだいちくんも幸せ
……夢のオチは、だいちくんに大好きだよって言ってもらったところで終わりなんだけど
そのちっぽけな夢のお陰でね、
俺たちのでっかい愛を育む方法を
思い付いたの」
俺はだいちくんに微笑みかける。
「………素敵だね」
だいちくんは俺の頬に触れた。
「大大好きだよ！」
俺はだいちくんをぎゅぅ、と強く抱き締めて、夢の愛のお返しをした。
「ありがとう、はじめ」
だいちくんは触れるだけのキスを落として
俺にふわりと微笑んだ。
幸せな夢
幸せな現実
俺は一生手放さない。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 89人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ちぃ(プロフ) - はじめまして。そして完結&お誕生日おめでとうございます…！更新されるの毎日ワクワクしながら読ませて頂きました…！全部大好きです！！続編全力でお待ちしております！本日はステキな1日になりますように！ (2019年9月15日 12時) (
レス) id: 855d50c0b1 (このIDを非表示/違反報告)
もやし(プロフ) - いつも楽しみに更新を待ってました(*´ω｀*)そして！お誕生日おめでとうございます！短編集にたなとま多く取り入れようかな…笑 続編待ってます！ (2019年9月15日 11時) (レス) id: d70a483de9 (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - 今まで更新ありがとうございました！そしてお誕生日おめでとうございます！素敵な一日になりますように…！絶対はじだい小説描きますので！続編を待ってます！ (2019年9月15日 11時) (レス) id: 0a2930288c (このIDを非表示/違反報告)
なすび - 玉ねぎさん» 素敵なリクありがとうございました！ヤンデレ書くの下手なのですが…喜んでいただけて嬉しいです！また書きますね！これからもどうぞ宜しくお願いします〜！ (2019年8月21日 1時) (レス) id: c63e5ccc18 (このIDを非表示/違反報告)
なすび - あやさん» 本当ですか！？嬉しいです！はい！ありがとうございます！いつでもお待ちしております！ (2019年8月21日 1時) (レス) id: c63e5ccc18 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：なすび | 作成日時：2019年7月1日 2時
