[tntm] 愛してる_rk ページ45
たなっち視点
「とま坊？泣かないで？」
俺はとま坊を愛している。
「何で泣いてるの？」
それを分かって欲しいだけなのに。
「………もう止めにしようよ」
とま坊は分かってくれない。
「何でそんなこと言うの？
愛しているのに、誰よりも
とま坊は分かってない
愛っていうのはね
結局は束縛なんだよ
そうじゃないと伝わらないんだよ」
とま坊はきっと、体を傷つけられて怯えちゃったんだ。
恐怖の感情は強いからね。
だから、安心させなきゃ。
思い出させなきゃ。
恐怖を上回る “ 愛 ” を。
「違うよ
愛っていうのは
純粋で無垢な感情なんだよ
束縛はね
もう愛じゃない
欲なんだよ」
とま坊はそう言った。
「純粋……かぁ
綺麗事だと思わない？」
別に怒った訳じゃないけど
とま坊が分かってくんないから
少しだけ意地悪。
とま坊に歩み寄って
白い綺麗な首に手をかける。
「！？
く…ぁっ、う…っ、
た…なっ…ち…！や…めｯ」
ぎゅぅ、と手の力を強めると
とま坊は苦しそうに顔を歪める。
「最っ…高」
本当に興奮する。
「とま坊
恐怖の感情は何よりも強いんだよ
俺はそれに動かされてる
わかる？」
少し手を緩めてとま坊に尋ねる。
とま坊は必死に呼吸をしつつ、
力なく首を振る。
「……
俺はとま坊が離れていっちゃうんじゃないかっていう 恐怖 でこんなことしちゃうんだ
恐怖にも色んな形があるんだよ
でも、どれもとても強い」
とま坊の首から手を離す。
「………もう手遅れだよ、たなっち」
とま坊は、うっすら赤くなった首を
軽く手で触れる。
「何いってんの？
今からそれを取り戻すの」
とま坊の服を強引に脱がして
乱暴に唇を重ねる。
とま坊は一切抵抗しなかった。
「俺だって愛してたに決まってんのに
…………自分から壊さないでよ」
俺は戸惑った。
何故なら
とま坊の首には
俺が去年プレゼントしたルビー色のネックレスが、まだかけられていたからだ。
「とま坊…それ…」
俺はネックレスを指差した。
「もうだめだよ」
とま坊は悲しそうに微笑んだ。
俺は涙が溢れた。
とま坊は少しの束縛なら
許してくれていた。
行きすぎた愛はやっぱり欲なんだろうか？
「束縛は 欲 だよ」
とま坊はハッキリそう言った。
ごめんとま坊。
でも俺は、束縛という愛し方しか
できないんだよ。
「俺の愛は…欲ってこと…？」
とま坊を抱き締める。
「たなっちの愛は
今さっき、欲に変わった」
俺は取り返しのつかないことを
してしまったようだ。
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ちぃ(プロフ) - はじめまして。そして完結&お誕生日おめでとうございます…！更新されるの毎日ワクワクしながら読ませて頂きました…！全部大好きです！！続編全力でお待ちしております！本日はステキな1日になりますように！ (2019年9月15日 12時) (
レス) id: 855d50c0b1 (このIDを非表示/違反報告)
もやし(プロフ) - いつも楽しみに更新を待ってました(*´ω｀*)そして！お誕生日おめでとうございます！短編集にたなとま多く取り入れようかな…笑 続編待ってます！ (2019年9月15日 11時) (レス) id: d70a483de9 (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - 今まで更新ありがとうございました！そしてお誕生日おめでとうございます！素敵な一日になりますように…！絶対はじだい小説描きますので！続編を待ってます！ (2019年9月15日 11時) (レス) id: 0a2930288c (このIDを非表示/違反報告)
なすび - 玉ねぎさん» 素敵なリクありがとうございました！ヤンデレ書くの下手なのですが…喜んでいただけて嬉しいです！また書きますね！これからもどうぞ宜しくお願いします〜！ (2019年8月21日 1時) (レス) id: c63e5ccc18 (このIDを非表示/違反報告)
なすび - あやさん» 本当ですか！？嬉しいです！はい！ありがとうございます！いつでもお待ちしております！ (2019年8月21日 1時) (レス) id: c63e5ccc18 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なすび | 作成日時：2019年7月1日 2時
