[hjyf] 曲がっている_rk* ページ33
はじめ視点
「はじめくん…？
何でこんなことするんですか…？」
ようへいくんは怯えた目で
俺を見上げている。
その目、嫌だな。
ようへいくんは俺のことを
そんな目で見ない。
そう考える俺は
乱暴にようへいくんの顔を掴む。
「こんなことって？
ただ俺は、ようへいくんが俺以外のとこにいかないように
しっかり教えようとしてるだけよ…？」
ぐり、とようへいくんのモノを踏む。
「あ"ぁっ…！！」
ようへいくんは苦しそうに顔を歪めた。
「ようへいくん
…俺が嫌いなの？
好きだよね？
俺から離れたくないよね」
ぐりぐり、とようへいくんのモノを踏み続ける。
「は、じめ…くんっ…！痛いｯ、痛い…！」
ようへいくんは涙を流している。
「…質問に答えてよ」
ぐ、とようへいくんに顔を近づける。
ようへいくんは肩で息をしていた。
「…は、じめくん
俺ははじめくんを愛してますよ
…不安…なんですか？」
そう問われる。
「不安？不安なわけないよ
だってようへいくんには
俺しかいないもん」
そういうと
ようへいくんは静かに笑った。
「よかった」
俺は意味が分からなかった。
何が良いのだろうか。
ようへいくんは俺の表情を見て
あぁ、と呟き、続けた。
「はじめくんが
俺にははじめくんしか見えてないのが
分かってくれてて
よかったなぁ、って思っただけ…です」
ようへいくんはへらりと笑った。
俺は涙が溢れた。
そして、自分をこんなにも愛してくれている恋人を傷つけたことを悔やんだ。
「よう…へいくん」
俺は弱々しく彼の名前を呼んだ。
…これで五回目だ。
ようへいくんを傷つけるのは五回目。
どうしても不安になって
ようへいくんを傷つけてしまう。
でもその度に
ようへいくんは優しく包んでくれる。
その優しさに溺れていくんだ。
「大丈夫ですよ、はじめくん」
優しい声と共に
ふわり、と抱きしめられる。
安心する。
俺はようへいくんの胸の中で
目を閉じた。
*
「…これが快感なんだよなぁ」
その独り言は
誰の耳にも入ることはなかった。
[解説]
ようへいくんは
はじめくんを不安にさせるような行動を
わざと取っています。
病んだはじめくんを自分の一言で治す作業が快感なようです。
どちらの愛も曲がっていたようですね。
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ちぃ(プロフ) - はじめまして。そして完結&お誕生日おめでとうございます…！更新されるの毎日ワクワクしながら読ませて頂きました…！全部大好きです！！続編全力でお待ちしております！本日はステキな1日になりますように！ (2019年9月15日 12時) (
レス) id: 855d50c0b1 (このIDを非表示/違反報告)
もやし(プロフ) - いつも楽しみに更新を待ってました(*´ω｀*)そして！お誕生日おめでとうございます！短編集にたなとま多く取り入れようかな…笑 続編待ってます！ (2019年9月15日 11時) (レス) id: d70a483de9 (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - 今まで更新ありがとうございました！そしてお誕生日おめでとうございます！素敵な一日になりますように…！絶対はじだい小説描きますので！続編を待ってます！ (2019年9月15日 11時) (レス) id: 0a2930288c (このIDを非表示/違反報告)
なすび - 玉ねぎさん» 素敵なリクありがとうございました！ヤンデレ書くの下手なのですが…喜んでいただけて嬉しいです！また書きますね！これからもどうぞ宜しくお願いします〜！ (2019年8月21日 1時) (レス) id: c63e5ccc18 (このIDを非表示/違反報告)
なすび - あやさん» 本当ですか！？嬉しいです！はい！ありがとうございます！いつでもお待ちしております！ (2019年8月21日 1時) (レス) id: c63e5ccc18 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なすび | 作成日時：2019年7月1日 2時
