畑 ' s 短編集 3 (ページ10)

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けんすけside

こんな時に言うのはさすがにずるい。

でも、悲しそうなゆゆちゃんを見てると

2人を見守るだけはもうやめたいと思った。

ゆゆ
『けんすけくん……

私、そんな顔してる？』

「俺にはそう見えるよ……」

ゆゆ
『はじめくんと一緒に居るの幸せなんだけどな……。』

幸せじゃない、絶対に。

ゆゆちゃんの手を握る力を少し強める。

「俺なら、泣かせない。

幸せにする。ずっと笑ってられる。

初めてあった時からゆゆちゃんが好き。

はじめさんより前から。

だから、俺のとこおいでよ……」

ゆゆちゃんは何も動かない。

ゆゆ
『悲しい恋愛してるつもり無かったんだけど……

今、すごくけんすけくんに甘えたくなってる自分がいるの。』

え……

ゆゆ
『ちゃんと、はじめくんに話すから……

それまで待っててくれる……？』

「う、うん！

待ってるよ……」

振られると思ってたから予想外すぎる……

はじめさん、ごめんなさい。

そして、ありがとうございました。

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掠奪 fin