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たなっちside
1番の難関を引いてしまった。
ロキ。
オタ芸だったら喜んでやった。
でもこれはオタ芸じゃない。
ふざける訳には行かない。
なんてったって…
Aちゃんの手料理がかかっているから
練習の段階でAちゃんに教えてもらった時は
本当に難しくてなんで踊れんだって思ったけど
1週間もあればまともになってきた…気がする。
Aちゃんはいつもより少し高めのポニーテールを
キャップの後ろのとこから出している。
俺はキャップを後ろに被り
服装は2人とも
上はダボッとした黒いTシャツの、
下は迷彩のズボン。
踊るギリギリまで上着は着ていたものの
まだ3月なりたて。寒いもんは寒い。
2回くらい撮り直したけど
なんとか完成まで行った
『たなっち凄くない?めっちゃキレキレ…』
た「Aちゃんもやばかったけどねw
これもしかして優勝しちゃう?w」
『かっこよさ部門で言ったら
絶対1位だと思う!』
そう言いながら可愛く笑ってみせる。
た「最近ずっと下ろしてるの見てたから
ポニーテール懐かしい」
『そうだね!結構伸びたな…
切ろうかな…』
耳上でポニーテールしているのに
胸の辺りまでの長さの
黒い艶のある綺麗な髪
た「えー。もったいないよ。」
『じゃあもうちょっとこのままいようかなっ
かえろ!帰って昨日買ったプリン食べよ!』
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作者名:小春愛莉 | 作成日時:2020年8月23日 12時