sunshine -サンシャイン- (ページ16)

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はじめんside

医者からは過労と強いストレスじゃないか
と言われた。

編集で疲れすぎたのと
環境が変わったり、アンチが着いたり…の
ストレス。だと思う。

解熱の点滴を打ってもらってから
Aを車に乗せて帰った。
さっきより楽そうな顔してる。

HAPに戻ると居ないはずのともたかがいて
寝部屋でAの担当分の編集をやってくれていた

めぐみちゃんの所にAを寝かせて
少し厚めの毛布をかける。

ト「俺ここに居るんで」

そう言ってくれたから俺は上に行って
Aのことを伝えて
1号室に戻って、メインを撮った。

正直、全く集中できなかった。

ともたかside

Aちゃんが倒れたって聞いて駆けつけた。

メインの撮影があるはじめさんと
畑の撮影があるみんなに変わって
俺が看病しながら編集することに。

『ん……』

ト「おはよ、大丈夫？」

『ごめんなさい…私…』

ト「大丈夫大丈夫。
無理しすぎちゃダメだよ」

そう言って頭を撫でる

するとその手を掴んで

『ともくん…』

と声をかけてくる

『どうすれば…っ……どうすれば…
みんなに…っ…みん…なに…
みとめて…もらえるの…っ』

泣きながら俺に訴えてくる。
そのタイミングではじめさんが入ってきた。

は「A。Aはね、俺らの水なの。
視聴者っていう眩しい太陽がいても
俺ら野菜がいても、水がいないと俺らは育たないの
お前がいないと、俺らもダメなの。

だから、頑張りすぎないで。

お願いだから自分を大切にして。

きっとAは今まで甘えて来れなかった
だから誰かに甘えることも上手く出来ないし
自分でどうにかしようとする。

でもね、俺らがいるの。
今はもうひとりじゃないの。
もっと頼っていいんだよ。
辛いって泣いていいんだよ。
愚痴漏らしたって良い、いっぱい泣いていい。

ここは全部それが許される場所なの。

…ね？」

そう言って手を広げるはじめさんのなかに
Aちゃんが飛び込む。
声を上げて泣く。

俺はそれをただ見つめることしか出来なかった。