Chapter１７ ページ17
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状況について説明しよう。
結果、俺はまだ全然潰れていない。
空いた缶の本数は3本だ。ビール1本、ウチの社長が激推ししているレモンの奴が1本、後は可愛くほろ酔いになっちゃう奴1本。計3本。
割とこのくらいなら全然平気。後1本、度数が高い物を飲めば徐々にアルコールさんが体内を支配してくるだろう。4本目は辞めて、今はお茶を飲んでいる。普段なら有り得ない。Aはアルコール以外の物を飲ませてくれない。
でも、飲む事が出来ている。
目の前で、テーブルにうつ伏せているが片手にはしっかりビール缶を持ったA。
あれからまた数本空き缶が増えた訳だけど。その数本のピッチは物凄く早くて。一気飲みに近い、割と本気で近いスピード。
「....まだだ、まだだ」
何かに取り憑かれたようにさっきから、まだだと言い、ビールを飲み続けるA。さすがに、もうやめたほうがいいだろう。
だって明らかにおかしい。そして怖い。まだだってもう何回言ったの。そろそろ本気で怖い。
「A、飲みすぎ、もうダメ」
「やだ」
答えるの早っ。こっわ。
とりあえず、握り締められたビール缶を無理矢理取り上げる。もうその缶の中身はほとんど無かった。
取り上げられた事に腹が立ったのか、「たな！嫌い！」とプンプン怒りだした。それは全然怖くない。
仕方ない、とりあえずお茶を飲ませよう。
そう思って、近くにあったグラスにお茶を注ぐ。
このくらいでいいだろう、そう思ってAに渡そうとした、時。
Aは、虚な目で俺を見ていた。
「....何で、さぁ。忘れたいのに、さぁ。嫌いになりたいのに、さぁ。何で、何にも出来ないんだろ」
ジワリ、と、涙を滲ませる、A。
「どれだけ頑張っても、届かない。こんなに、好きなのに。届かない。全然。...しんどいなぁ」
涙が、溢れた瞬間。
彼女はそのままうつ伏せて、深い眠りへと落ちていった。
「........なら、嫌いに、なってよ」
彼女のサラサラな髪の毛を触る。
彼女は全く起きる気配は無い。
「....俺じゃ、ダメなの」
心臓が、痛い。
「....何で、俺じゃないの」
溢れる言葉は、静かな部屋に消えていく。
俺も、嫌いになれたらどれだけいいだろうか。
届かない。
俺も、届かない、よ。
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Daaa(プロフ) - So-mei.さん» いつもいつも本当にこちらこそありがとうございます！今作こそとんでもなく意味不明感が出ていたかと思われます...次作があればもっとまともな文章書けるよう頑張ります...！ (2020年8月18日 19時) (
レス) id: 4b5c938df8 (このIDを非表示/違反報告)
So-mei. - お疲れ様でした…！今回もとても感動しましたし、感情移入してしまいました笑 やっぱり素敵な言葉選びというか、センスが光ってますよね…尊敬します…。素敵な作品ありがとうございました！ (2020年8月18日 12時) (レス) id: 5021305aba (このIDを非表示/違反報告)
Daaa(プロフ) - ねおんさん» こちらこそありがとうございます！な、泣かせる力....そんな素晴らしい力があるかは分かりませぬが、何とか挫折せず書き終えれました...ありがとうございました！ (2020年8月18日 6時) (レス) id: 4b5c938df8 (このIDを非表示/違反報告)
ねおん - また来てしもた、、。お疲れさまです、！人を泣かせる力があると知った日、、() (2020年8月17日 23時) (レス) id: 3019da5da0 (このIDを非表示/違反報告)
Daaa(プロフ) - ねおんさん» おはようございます！コメントありがとうございます！私もたなっちくん何でこんな奴のこと好きなんだよ(真顔)って感じで....何度も挫折しそうですが何とか最後まで...頑張ります！ (2020年8月12日 6時) (レス) id: 4b5c938df8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Daaa | 作成日時：2020年8月1日 9時
