Chapter０１ ページ1
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「私さ、不倫、してるんだよね」
目の前に座り優雅に珈琲を飲む彼女は、ボソリと、そう言った。
珈琲が熱かったのか少し顰めた顔をして、でも美味しそうに珈琲を堪能している。昔から、と言うか、数年前からしか知らんけど。彼女はいつの日か突然ブラック珈琲が好きになったのだと言っていた。それまで全く飲めなかったらしく。何で突然好きになれたんだよ、って聞けば、「さぁ、何でだろうね」って、何処か遠くを見ながらそう言っていた。
ティーカップをテーブルに置き、長い前髪を掻き上げる彼女。
その仕草が前から、好き、だった。
「たなの事だから、どうせ冗談とか思ってそうだよね」
「逆に信じろって方が普通の人からしたら難しいと思うけど」
「あは、確かに」
ケラケラと笑いながら、再度ティーカップを手に取り珈琲を楽しむ彼女。
俺も冷めないうちに頼んでいたレモンティーを飲む。此処の喫茶店のレモンティーが一番美味しいと思う。学生時代から良く友達と来たりして。
あ、でも。目の前に居るこいつと来る事が、一番多かった、かも。
「35で妻子持ち、外資系のエリート。見た目はそうだなー、たなとは真逆」
「どうせ俺がチビでハゲとか言いたいんでしょ」
「違うよ。そっちの真逆じゃない」
「どっち」
「んー、そうだなぁ。たなは、ちゃんと私の事、何だかんだ考えてくれるじゃん。でも、あっちは、そんな事無い。私の事なんて、これっぽっちも、考えてくれない」
良く見たら、また痩せていた。元から細いのに。そう思って「また痩せた？」って、言おうと思った。
でも、��今じゃない��なって。
そう、思って。
「誰にも言えなかったし、言うつもりもなかったんだけど。でも、たなには、いつか絶対話さなきゃって、思ってた」
正直、そんなん、聞きたくなかったけど、ね。
「馬鹿だよねー、ほんと。25にもなって、ほんと、馬鹿みたい」
まだ、25じゃん。
まだ、これからでしょ。
なのに何で。何で、
「....抜け出せないって、ほんと、馬鹿みたい私」
でも、これも好都合なのかもって。
そう、思ってしまった俺が、一番最低なのかもしれない。
だって、お前にとって俺は。
唯一、��自分の事を考えてくれる人��、って、思ってくれてるんでしょ。
「馬鹿だけど、馬鹿じゃないんじゃない。だって、Aだし」
本当は、悔しくてたまんないよ。
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Daaa(プロフ) - So-mei.さん» いつもいつも本当にこちらこそありがとうございます！今作こそとんでもなく意味不明感が出ていたかと思われます...次作があればもっとまともな文章書けるよう頑張ります...！ (2020年8月18日 19時) (
レス) id: 4b5c938df8 (このIDを非表示/違反報告)
So-mei. - お疲れ様でした…！今回もとても感動しましたし、感情移入してしまいました笑 やっぱり素敵な言葉選びというか、センスが光ってますよね…尊敬します…。素敵な作品ありがとうございました！ (2020年8月18日 12時) (レス) id: 5021305aba (このIDを非表示/違反報告)
Daaa(プロフ) - ねおんさん» こちらこそありがとうございます！な、泣かせる力....そんな素晴らしい力があるかは分かりませぬが、何とか挫折せず書き終えれました...ありがとうございました！ (2020年8月18日 6時) (レス) id: 4b5c938df8 (このIDを非表示/違反報告)
ねおん - また来てしもた、、。お疲れさまです、！人を泣かせる力があると知った日、、() (2020年8月17日 23時) (レス) id: 3019da5da0 (このIDを非表示/違反報告)
Daaa(プロフ) - ねおんさん» おはようございます！コメントありがとうございます！私もたなっちくん何でこんな奴のこと好きなんだよ(真顔)って感じで....何度も挫折しそうですが何とか最後まで...頑張ります！ (2020年8月12日 6時) (レス) id: 4b5c938df8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Daaa | 作成日時：2020年8月1日 9時
