Chapter０５ ページ5
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あの意味不明な出会いから数日、特に変わらない日々を過ごしていた。
あの日の翌日、昼くらいに公園のベンチに行ってみると、当たり前のようにそこにスケッチブックは置かれていなかった。良かった、きっとあの女性が取りに来て持って帰ったのだろう、そう、信じたい。信じるしかない。
....変わらない日々を過ごしていたのだけど、でも、どうしてもあの絵だけは忘れられなかった。別に絵に詳しい訳でもない、けど。でも、あの絵は本当に、言葉にならないくらい、綺麗で素敵な絵だった。
...断じてモデルが俺だったから、じゃないよ。
ただ、本当に素敵な絵だった、から。
��こんな綺麗な星空を見上げる貴方が、なんて言うか、凄く綺麗で......��
ボッ、と、顔が熱くなる。
...思い出した。そう言えばあの女性、そんな事、言ってた。
見ず知らずの人にそんな事言われたらそりゃ、何というか....、いや、だって...あまりにも、あの女性が発する言葉が、逆に俺には綺麗に思えたなんて...、うぅ...恥ずかしい。やばい奴だよおいら。
でも、また、会ってみたい、なんて。
そんな痴がましい事、思っちゃ、いけない、のに。
「...はじめさん、何か考え事っすか？」
「っ、？！」
「...そんなビビらんでも良くないっすかぁ、こっちがびっくりした」
突然、隣に居たともたかにそう聞かれる。
...びっくり、した。タイムリーすぎてビビる。ともたか、そういう時はあえて聞いちゃ駄目なんだよ、うん。多分。
「...まぁ、考え事なんだけど。...あ、ともたかなら、どうする？もし今めちゃくちゃ気になる事があったとして、それ、追求する？」
「...？良く分からんですけど、めちゃくちゃ気になる事ならそりゃ、追求するんじゃないっすかねぇ」
「...だよね、うん、そうだよね」
うん、そうだそうだ。
こんな悩んでたらきっといつかハゲちゃう。
やっぱり、また、会いたい。
会えるか分からないけど、会ってみたい。
あの絵を描いた、あの女性に。
「ありがとともたか、おいら動きます」
「どういたしまして？」
ともたかはまた、頭にハテナを浮かべていた。
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にんじん - 号泣してしまいました。素敵なお話をありがとうございました。大好きです。 (2020年12月4日 2時) (
レス) id: 979b35d4d9 (このIDを非表示/違反報告)
Daaa(プロフ) - サメ子さん» コメントありがとうございます！！そう言って頂けて....とんでもなく...嬉しいです...ありがとうございました！！！ (2020年10月15日 16時) (レス) id: 4b5c938df8 (このIDを非表示/違反報告)
サメ子 - お疲れ様でした！凄く良いお話でした……(；A；) (2020年10月14日 18時) (レス) id: 03b42f91b7 (このIDを非表示/違反報告)
Daaa(プロフ) - 天夢香さん» コメントありがとうございます！おおお、ド、ドハマリなんて...光栄ですありがとうございます！次回も何か書けたらいいなぁ(遠い目 (2020年7月26日 18時) (レス) id: 4b5c938df8 (このIDを非表示/違反報告)
天夢香(プロフ) - お疲れ様でした。3話読んだ瞬間どハマりしてしまいました。とても面白かったです！次回の作品も楽しみにしています…♪ (2020年7月26日 17時) (レス) id: 6c52710f91 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Daaa | 作成日時：2020年7月5日 9時
