検索窓
今日:6 hit、昨日:10 hit、合計:114,261 hit

. ページ11

(続)


「少しでもみんなに追いつきたいから、かな…。」

こ「みんな………」

「実際は、クイズとか記事の腕を磨くのが先なんだけどね。でもそういう技術的なところはコツコツ頑張るしかないからさ…。自分の気持ちでどうにかできるところがあれば、何かしてみようかなって。」


気安め程度だけどね、って笑うと、こうちゃんは少し悲しそうに下を向いた。


こ「その“みんな”に、俺はちゃんと含まれてますか…?」

「え?」


さっきまで不機嫌そうだったこうちゃんが、突然悲しそうな顔をするから戸惑ってしまう。


こ「俺からしたら、Aさんはずっと大人です。どう頑張っても、歳の差は埋められないです。」

「こうちゃ……」

こ「俺のこと置いて大人にならないでください。」


まっすぐな目で気持ちを伝えてくるこうちゃん。
その姿も、気持ちも、可愛くて仕方ないんだけど、きっとそんな言葉で茶化していいものではないから、私も真剣に言葉を返す。


「こうちゃんは私なんかよりもずっとしっかりしてるし、私も他のメンバーもみんな頼りにしてるよ。」

こ「ほんとですか?」

「ほんとだよ。一緒に頑張ろうね。」

こ「………ありがとうございます。」


こうちゃんの表情が柔らかくなったことに安心する。いつものこうちゃんだ。


こ「あの…色々言ったんですけど…その服、似合ってます。」

「え…ありがとう…!こうちゃんこういうの好き?」

こ「はぁ!?何言ってんすか!?///」


そう言ってまたそっぽを向かれてしまう。
Quizknockのメンバーと話す時は少なからず緊張してしまうんだけど、こうちゃんとはこんな風に話せるからやっぱり特別だなぁ。
でもこれ以上からかうとまた機嫌を損ねてしまうから、これくらいにしとこう。
そう思っていると、こうちゃんに軽く袖を引っ張られる。


「ん?なぁに?」

こ「ほんとに男できたわけじゃないんですか?」

「えっ?あ、できてない…!できてないよ…!」

こ「本当に?」

「本当に!!」

こ「ふーん。なら、いいです。」


そう言って頰を緩ませるこうちゃんが可愛くて仕方ない。こんなに言うとまた機嫌を損ねちゃいそうだから言わないけど。


「こうちゃんがこっち向いてくれてよかった〜!お菓子食べる??」

こ「だから子供扱いしないでください!」

「いらないの?」

こ「………食べます。」





作者より→←.



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (251 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
506人がお気に入り
設定タグ:QuizKnock , QK , クイズノック   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

たー - 山本さんのも欲しいです (2020年11月24日 22時) (レス) id: b6a4d09d70 (このIDを非表示/違反報告)
my - 山本さんの分も欲しいです! (2020年2月1日 22時) (レス) id: b7913fb570 (このIDを非表示/違反報告)
名無し - 今日初めてみたんですが、めっちゃ書きかた好きです…!!雪宮さんのご事情もあると思うので、ゆっくり投稿してください! (2019年12月9日 22時) (レス) id: cbbd2e7772 (このIDを非表示/違反報告)
雪宮ほたる(プロフ) - 僕は今、ガムが食べたい。さん» 短編であげたほうがという事でしょうか…?参考にさせていただきます。頻繁な更新はできないかと思いますので、他の作者様の合間に覗いていただけたらなと思います; (2019年8月12日 10時) (レス) id: 7cd0214061 (このIDを非表示/違反報告)
雪宮ほたる(プロフ) - モモルデシンさん» お待たせしていて申し訳ありません。他の作者様のように頻繁な更新はできないかと思いますので、他の素晴らしい作者様の合間に箸休め程度で読んでいただけたらと思います;。 (2019年8月12日 10時) (レス) id: 7cd0214061 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:雪宮ほたる | 作成日時:2019年5月2日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。